女の子たちがいちゃいちゃしたり、「ズボン」を穿いて空へ飛んだりと、楽しかったシリーズも終盤。大詰めはネウロイの技術を利用したウォーロックにより、戦闘の主導権を握ろうとするマロリー大将の野望を敵に据えた「ストライクウィッチーズ」第11話。
最初はパンツばっかり気になっていたが、ズボンだと言われてからは何の違和感もなく見ている不思議。二次元世界の事といえ、やっぱりあれは隠すから気になるのだろう。
ここまでこのアニメシリーズが盛り上がったのは、高村監督お得意の女の子たちを可愛らしく描く事だけでなく、鈴木貴昭の設定のブレのなさが大きな要素。
大概は萌えアニメにミリオタは厳しい評価なのだが、概ね好評だったのではないだろうか。細かい点に難はあるけれども、戦史や装備の設定や描写、音響効果も真面目に作っている。
今話で感心したのが、車椅子に仕込ませたストライカーユニットA6M3a。零式艦戦二二型甲は空母搭載のため翼端折りたたみだから、その仕様をエッセンスとして持ち込み、車椅子にストライカーユニットを搭載。また、ウォーロックのジェットのようなエンジン音を嫌うルッキーニの反応も、レシプロ機乗りのベテランのようで可笑しい。それを年少のルッキーニに言わせているのだから、なおさら他のウィッチーズたちが感じるだろう生理的嫌悪感を増幅してくれる。
赤城が艦載機もなしに単艦で扶桑へ帰国するのも実際はありえない運用だろうが、宮藤たちを送ってきたときのネウロイ襲来で艦載機全機失い補充なし、随伴艦も全艦沈没なら整合性はあるだろう。雪風は残って欲しかったが。
空母の対空砲だけではたいした防御にならないので、ついに赤城も今回の戦闘で沈没か。
宮藤の独断専行を理由に、マロリー大将から解隊される第501統合戦闘航空団。マロリーの本音は宮藤がネウロイと接触した事でウォーロックの秘密と自分の野望が漏れるのを恐れたか。時期尚早ながらもブリタニア本土防衛戦をウィッチーズからウォーロックに切替。初号機ではなくゼロ号機の試作に近いウォーロック1機に任せる不安。
バトル・オブ・ブリテンの本土防衛戦の枠を越え、大陸のネウロイへ侵攻作戦は大それた計画だという事に違いない。
いままで男性キャラの活躍が皆無だった分を、ウィッチーズの敵にマロリーを据えて活躍させる。ベテラン秋元羊介が喋る事。ある意味、今話の影のヒーローに違いない。
さて、表のヒーロー、我らの宮藤芳佳。宮藤とウィッチーズの物語だから、今までヒロインと言うよりもヒーローとしての活躍を存分に見せてくれた。それも対ネウロイではなく、隊員たちとの地上戦において天賦の才を如何なく発揮して攻略(毒牙にかけたとも言う)
終盤は自らの責任で隊が解散されたと思い込み、ネウロイとの触れ合いも否定される王道的ヘタレヒーロー状態が続くが、坂本のA6M3aを穿いて最終話で乾坤一擲の活躍を見せてくれるか。
多数のネウロイを殲滅したウォーロックにはコアコントロールシステムが搭載されて、ネウロイとシンクロしてコントロールできるみたい。しかしその制御が効かず、暴走した時にネウロイ以上の脅威となって赤城を、基地を襲う。
基地でのじゃれ合いも戦闘もないけれど、解隊され原隊復帰をするウィッチーズたちの風景に、それぞれが抱える背景も透かして見えるのが感動的ですらある。
ペリーヌが帰るべき部隊も故国も失い扶桑へ向かう赤城の艦上にあるシーンは、話の中での弄られ役だった彼女の裏のせつなさも見える。悲しいけれど、坂本と行動を共にできる希望も感じさせてくれる。でも、あのハーブティーをどうやって調達したのだろう。家族か親戚が送ってくれたと思っていたのだが、強気を保ちつつも裏では必死に探していたのだろうか。なんと言うツンデレ。
貨車に便乗するエイラとサーニャは予定調和。ウォーロック暴走にサーニャのアンテナが反応し次回へ。
複葉機でルッキーニを送り、ロマーニャ経由で大西洋を渡るつもりのシャーリーたちは、上空から赤城の吐く黒煙を目撃しUターン。
リーネは迎えの車が来たが、お嬢様なのだろうか。車中から赤城の黒煙を目撃し戻るのだろう。
カールスラント3人組は珍道中。トゥルーデ(バルクホルン)は、宮藤へのお姉ちゃんモード全開で、借りを返すためと言い訳しつつ、カールスラントには帰らない提案。
ミーナ(元)隊長、その指振りポーズは自意識過剰です!マロリーの企みを確かめる理由でトゥルーデに同意。
エーリカは面白ければ何でもいいのか。ものぐさに似合わずヒッチハイクしようと色気出したつもりでも、トラックドライバーにスルーされ涙目。パンチラじゃないからその手に乗らないもん!
ネウロイ出現の秘密やストライカーユニット開発の歴史にまで触れて欲しいところだが、敢えて触れずに次の楽しみに取っておいて最終話を大団円で迎えても良いかもしれない。
盛りだくさんの設定と背後の世界観の広さと深さの割に全12話と短いのが残念だが、足りないくらい、腹八分が丁度良さそうだ。このレベルを保ち長く続けると、今の体制ではスタッフが持たないだろう。グロス出しは少なく、多くの話数をGONZO内で回しているが、明らかにGONZOのメインストリームじゃないところで動かさなくてはならない感じ。
ただ、助監督に贅沢にも八谷賢一を置き、メカ総作監に寺尾洋之、キャラ総作監に山川宏治と平田雄三と人材は恵まれている。その上で高村和宏らしい色が出ているから、スタッフ全体の頑張りと統制が取れているのだと感じる。
この話数の脚本:浦畑達彦、絵コンテ:坂田純一(風のスティグマの監督)、演出:玉田博、作監:平田雄三、海老原雅夫。
次回は最終話「ストライクウィッチーズ」
みっちゃんの登場を強く希望!





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