シリーズ冒頭で春香がオタクバレを恐れたのはクラスメイトたちに対してではなく、父親だけだったんじゃないかと思いたくなるほど、学園祭ではメイド喫茶やミスコンなどオタク趣味な催し物満載で、男子も女子もノリノリな「乃木坂春香の秘密」第10話。
そういえばコミケカタログを落とした春香のカミングアウトも投げっぱなしで、全く回収する意図もない。
アキバやコミケをネタにオタク視聴者の反応を見て、アニメとして成功していると満足している製作者の姿が透けて見えそう。
秘密らしい秘密も無くなってきた春香に対し、裕人は椎菜と秘密を持ったかのような誤解シチュエーションで1話引っ張った。
今まで感じたことのない嫉妬に似た感情をコントロールしようと、笑顔の下に涙を隠してメイド喫茶やミスコンで活躍する春香の痛々しい姿は良く描いている。
ドロドロの展開にせよとは言わないが、誤解の元となった椎菜の心理描写や裕人への対応が足りない気がする。ヒーローとヒロインの二人の誤解解消にフォーカスするのは正攻法のシナリオだけれど、サジェッションするのが葉月だけなのは淋しい。
賑やかな学園祭や盛り上がるキャンプファイアーにフォークダンスの陰で、体育館裏で春香の誤解を解く裕人と、その後のオルゴールをバックに踊る二人。二人の仲が深まったのは良いけれども、ウりの「お嬢様の秘密」を失った終盤は普通のラノベラブコメで退屈しそうだが、どう立て直してくるだろうか。
ピリッとしない第10話のシナリオは玉井☆豪。絵コンテに「D.C.」監督の宮崎なぎさ。
制作グロスはスタジオコメット。




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