婚約者や友人、過去のしがらみを清算しても手元に置いた久瀬のバイオリン。燃えかけたそのバイオリンを必死で消し止めたミズキの行動に、演奏を止めたはずの久瀬の第二楽章が動き出す「ef - a tale of melodies.」
この第4話での久瀬は仮面のオブジェや軋む歯車、火村に頼んだ新しいカレンダーのメタファーで彩られている。カレンダーの2009年2月24日に丸印をつける久瀬。そこでつぶやいた「フィーネ」とは音楽用語のfine(終わり)か。
ミズキとひと時のデートも、その先の約束をさせぬように振り切るが、ミズキの願いも久瀬の生への執着を引き出すことは難しかったか…
バイオリンを修理に出したから、少しの希望は残っているのだろう。
ミズキが久瀬に惹かれる理由が今ひとつ伝わらないのだが、年齢差など関係なく男と女が出会ってしまったと割り切るのも良いけれど、隠されているけれどもミズキが抱えている事情が理由なのかもしれない。寝込んだベッドでミズキの寝言「助けて…」とは、自分のことだろうか。伸ばした手の先には、そちらも救いを求めているはずの久瀬がいる。
少し物悲しいファンタジーのまま、ミズキのターンは終わったようでいて本番はこれからなのかもしれない。終わりの始まりの出来事なのだと思う。
それで、二人の関係はキスだけ?テレビアニメだから、察しろとということか。
今の時代の日本組も登場。紘は学生辞めて漫画家になっている。忙しい紘に、みやこはかまってもらえないが落ち着いた関係でいるようだ。紘に差し入れを持って行った際に凪がバスタオル姿で出迎えたが、紘を通して知り合っているようだし第1期でベッドで裸の景を見たときの反応と対比して至って穏やかな光景。みやこは落ち着ける場所を見つけた。
原稿の締切に追われる紘は、姉の凪にヘルプ依頼。彼女は今でも絵を描いているようだ。このあとオーストラリアに発つと言うが、火村が読まなかったエアメールに彼女からの手紙があったはず。彼女がオーストラリアに向かう目的、火村がオーストラリアにいる理由とすれ違いがあるような二人の関係。オーストラリアでの攪乱要因になるのだろうか。
学生時代に優子とデートする火村の話を聞き、わざわざ火村に確かめに来た凪。語彙不足で想いが先走るボクッ娘も可愛いものだ。学生当時の火村では凪の気持ちに気づいていたとしても敢えて受け流していただろう。
絵の先生とは言え凪の父親に、雑談にせよ火村のデートの噂など流す雨宮先生の意図はどこに?わざと凪に聞こえるように言ったのだろう。
教会で火村に雨宮の「もう優子とは不純異性交遊した?覚悟なしに優子に触れたら、きっと後悔する」には、優子の全てを知っているかのような優越感が含まれている。施設時代の幼い優子のことも、遠ざけていたから知っていたようで知らない火村の戸惑い。
虐めにあいながらも表面で受け流そうとする、再会した優子の生き方からは火村の知らない出来事が隠されているかのようだ。
夜の寝室で何かを見つめる優子、入り口にいるのは雨宮?優子のセリフは敢えて無音にして、出来事は明瞭に明かしていない。
冒頭に書いたように暗喩表現は多いが、過剰すぎる演出はない。
適度に現代と過去を入れ替えて、設定や伏線も説明的にならずに済んでいる。「~編」などと時系列とルートを分けられるよりも、群像劇アニメとしてはこのようなシャッフルがわかり易い。
制作はA.C.G.Tで、作監に松本文男、演出は工藤進。
オープニングは色もついたりと徐々に変化をつけている。エンディングから久瀬がいなくなったのだが…
次回予告ナレーションは京介だったが、景と二人の出番があるだろうか。
ドラマCD「ef-a fairy tale of the two.」DX1ef - a tale of melodies. OST 1(仮)Drama CD Dx 1
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