子供時代から学生時代まで隔てられた二つの人生が交差する瞬間の痛みを、より強く感じるのは火村だろうか優子なのだろうか。原作ゲームでの解釈は知らないのだけれど、二つの時代と二人の男に対する優子の復讐編が始まった印象を受ける「ef - a tale of melodies.」第6話。
優子の復讐は彼女自身の救済につながるのだと望みたいが、凪の火村への気持ちは絶たれたまま現代編へと向かうのだろうか。
火村、優子、凪。自己愛に満ちた嘘つきたちの仮面が壊れ始める。
ボーカルなし、登場人物なしで始まるオープニングに緊張を覚える。
何かの包みをカバンに入れる優子、スケッチブックを見て絵を描き始める火村、お互い今の自分にとっての救いなのだろうが、あまりにも違いすぎる対比。
優子の登場で、火村に対する自分の気持ちに気付いた凪。絵が歪んでいると警告するのは絵描きのボク、聞いているのは女としてのボク。その気持ちに気付かないふりをしていた火村。現代編の二人を見る限りでは、その後没交渉ということも無さそうだが、親密でもない、そんな微妙な雰囲気。これ以後も凪と火村に何かエピソードがあったと思わせる余韻は残している。
やはり過去に優子が施設から引き取られる時、火村が「妹が欲しい」と優子に答えていたら…
それは火村に見捨てられたと優子が思い込む転機になり、淋しく頼りない優子が恐る恐る手を延べた先の雨宮からはやがて暴力と虐待の日々。そこにあると信じた失くしたものは幻想に過ぎないことに気付いてから10年、雨宮の閉ざされた感情のはけ口が優子。それでもかすかな期待を持っていた2年前のクリスマスの夜に優子は雨宮に処女を奪われた残酷。教会で全裸になった優子の直接的な描写は避け、虐待行為の回想もタロットカードで暗喩して進めている。
「どこで間違えたかわからない、それとも間違っているのは世界の方か」優子の悲嘆。
その優子の呪いの言葉の数々を繰り出す演出は、第1期でのみやこの留守電シーンを思い出させる。
「10年遅い」「コレがアナタが見捨テタ オンナノコです」と言われた火村は、優子に見透かされていたような動揺を抑え次に進むことができるのか、現在の火村からそれを窺うのは難しいが、次回で掘り下げられるだろう。
次回予告は景のナレーションだから出番があるのだろう。またミズキ編もどのように動くのか?二つの物語、二つの街をつなげる凪の役回りが重要かもしれない。エンディングは優子バージョン。

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