過去の優子パートがいっそうの混沌を迎えたのに加え、ミズキ編も再び軋みながら動き始める「ef - a tale of melodies.」第7話。
学生時代の過去パート、雨宮からの性的虐待を火村に告白する優子。それは憐憫の情を得るためではなく、火村への呪いの呪文。優子はそれを「復讐」と言った。
前話は優子の呪いを荒涼とした演出で見せ付けてくれたが、どうやらその呪いに火村は囚われたようだ。
施設にいた幼い頃の優子の願い。火村に少しでも振り向いて欲しかった、引き取られるときに止めてくれたら、あの手を離さないでいてくれたらと、優子の if は年月をかけて際限のない自己増殖の果てに呪いとなって結実してしまったのかもしれない。
優子と同じ災害の傷を持っているとはいえ、火村の青臭い正義感も優子の呪いに抗うすべなどなかっただろう。彼の手に託されたナイフも必然。
覚悟の決まっていない衝動だけで雨宮のアトリエに乗り込んでも、病みきっている雨宮には敵うはずもない。火村の格好悪さばかりが目に付くが、語り部として現代編への橋渡しの再スタート役には相応しい。
思わず掴んだ優子の手首、火村の温もりが優子に残る傷痕を癒してくれるのだろうか。Cパートでの優子の揺れる表情に、少しだけ希望を残した。
現代のミズキパートでは「なぜ?」と問い詰める久瀬の壊れた演出が秀逸だが、前話に続き多用されると飽きが来る恐れもある。
凪に「久瀬の婚約者はボクだ」とまで嘘をつかせて、ミズキの想いを壊したはずなのに、いざとなってみると弱い久瀬。発作にもがきのたうちながらも必死で薬を飲み込む姿に、まだ生への執着があることを示すが、その明示にミズキの回想シーンを用意した。しかし久瀬がそこまでミズキに想いを残したと見えるエピソードがなかったような気もして違和感がある。もう過去も友人関係も全て断ち切った彼には、新たに出来たミズキとの縁が生への証なのだろうか。でも凪やすみれさん、蓮治、そして火村よりも結びつきは強く見えないが、まあ細かい事はこの先のエピソードに任せよう。
それよりもミズキサイドに触れられていないことが気になる。。「また、あの夢を見そう」って何だろうか、震災の記憶か?仮面の群像劇で彼女は明るい少女の仮面で演じているのなら、彼女に何が待っているのか心配している。
落ち着き場所を見つけた宮子、景、千尋の穏やかさに懐かしさを覚える。水着回など望むべくもないが、少しは息抜きが欲しいところ。でも結末に向けて、もがきながら傷つけながら、物語は加速して行くのだろう。
ef a tale of memories. Blu-ray BOX (初回限定生産)
COMMENT