「屍姫 赫」第8話、絵コンテ:水島精二、演出:佐伯昭志、作監:横井将史。
伊佐木修二の屍姫ミナイをメインに据え、屍姫の未練と運命、そして翻弄されるオーリを描く。會川昇脚本の食い足らなさは変わらないが、アニメーションにしたときのドラマ部分はコンテと演出で随分良くなってきた。契約僧伊佐木からは人形扱いにされる悲劇の屍姫ミナイで、かなり得点を稼いでいるのだが、それでも素直に見直すと不可もないレベルだ。
屍スミヨシが元のクラスメイトの声をオーリのケータイ経由で聞いて、元の人間の姿に戻るパートは少し稚拙な脚本で気恥ずかしい。幼児向けヒーローアニメならばアリだと思うけど。
あれほど冷徹で大口を叩いていた伊佐木がチンピラに刺されて死亡。契約僧を失った屍姫ミナイは、やがて単なる屍になる運命。
他の屍姫たちがミナイを殺す行動に出るが、その前にオーリとミナイの心の触れあいとケータイの番号交換のエピソードを挟んで、オーリの絶望を増す仕掛けになっている。
段々と女性声優陣の演技には慣れてきたが、オーリの芝居は足を引っ張っている感じだ。
ミナイの手を引き、喫茶店にかくまうオーリ。彼は自分が勤めるこの喫茶店の店長が光言宗の僧侶で、アキラが屍姫とは知らないようだ。
オーリを新たな契約僧とすることを暗に店長に勧められるミナイだが、あれほど酷い仕打ちをされた伊佐木に義理立てして断ったことが暗示され、店内で死んでいるミナイとライフルの手入れをするアキラが描かれている。ちょっと切ないが良いまとめ方だろう。
しかし今回活躍した屍姫のアキラや早季がキャラも立っていないのに起用されているので、感情移入を妨げられる感じだ。そのフォローもほとんど無い。なし崩し的な登場のさせ方で、このシリーズ構成はまずいだろう。
水島精二のコンテ、佐伯昭志の演出でも、ここまでが精一杯か。



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