準一の誕生日が近づき、興味がないという優姫の背中を押す湊だが、その結果は…
少し動き出したような気もする「あかね色に染まる坂」第9話。
文化祭のベストアミティーエ受賞の準一と優姫に、周囲はお似合いと認めているが本人たちは相変わらずの口げんか。湊からの相談で、準一へのプレゼント選びを任された優姫のAパートはスカスカ。
何を贈って良いのかわからない優姫、その相談相手が華恋とは、またややこしいだけで話が進まない。お嬢様同士らしく、クルーザーやらサラブレッドを候補にピックアップするのだが、コンテと演出の尺が合わないのか、やたらと長く感じるシーンだ。絵も冴えない。




Bパートは見どころも出てきた。
準一の好みを探るべく、部屋に潜入した優姫。フィギュアやAV、本棚の裏のエロ本など容易に見つけるものの、プレゼント選びの決め手には欠く。後からやってきた湊は兄の好みは何でもお見通し。湊によれば「金髪・巨乳好き」らしい、準一は。湊は天井裏の秘蔵コレクションの隠し場所も完璧に押さえている。
妹の自分だけが知っている兄の秘密、それを優姫と共有しようとする程度には二人を後押しするようには見える。決め手のないプレゼント選びを変更して、「自分だけ」のケーキレシピを優姫に渡すことに抵抗は少しあるのだろう。
魔法陣のようなフローが書かれたレシピだけでは、やはりケーキ作りの経験の無い優姫には無理がある。出来上がったもののためらう優姫のケーキを「優姫が作ってくれたんだから、おいしいよ」と平らげる準一の反応は、湊は予想していなかったのかもしれない。いや、半ば予想していてはいたが現実になると、複雑な感情がもたげてきたのだろうか。
湊が実妹であれば、兄の成長を喜びながらも自分だけの秘密が薄れ、押し込めていた感情に気づいたルートで描くことは至って真っ当だ。変にウケを狙ったギミックな逆転展開にならぬことを望んでおく。





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