大鉄との行き違いから、仁のホモ疑惑が拡散する「かんなぎ」第9話。幼なじみの関係から一歩踏み出すつぐみも見どころではあるが、最大のポイントは制作面。
脚本に高橋龍也は事前に情報が出ていたが、エンドイラストにまさかの水無月徹とPLAYMコンビを持ってきた。原画の水無月徹と組んだ「雫」「痕」「To Heart」で、Leafをトップブランドに押し上げた高橋の脚本はいかに?
まずは美術部室での状況整理から。議論のリードを取る貴子部長の腐女子知識の進歩には目を見張る。副部長も「土下座攻め」など、どこで覚えた?
秋葉もいい具合に腐っているから、鞄の中には多数の同人誌。執事が出てきそうな同人誌「黒羊」など、つぐみも興味津々。「黒執事」もA-1 Picturesの制作だから、内輪ネタ。
ここでつぐみが興奮のあまり廊下で叫んだひと言から、仁と大鉄のホモ疑惑が校内に広まることに。
ざんげちゃんがややこしく絡んできて、「ホモ疑惑を晴らすには女の子と付き合わせればいいじゃない、何なら私が」作戦の提案。幼なじみの立場を堅持しつつも、ざんげちゃんの思惑を阻止したいつぐみ。
ざんげちゃんにしても、中の人(白亜)の考えは少し違うみたい。このざんげちゃんと白亜の関係を掘り下げる回が欲しいところだ。
つぐみに傾きそうな気配に聞き耳を立てるショックなざんげちゃんの中の人、白亜。でもナギ様はつぐみに軍配を上げたいみたいだが、結局は「二人まとめて公然といちゃつけばいいのじゃ」裁定により、まるで学園ハーレムギャルゲの恥ずかしいシチュエーションに。






幼なじみ・つぐみとアイドルざんげちゃんを両手に花で、公然とお弁当タイムに、それはそれでまた学園内に火種を残すのか。
それにしても仁とナギの関係を疑った大鉄の行動が、いつの間にか学園ハーレムに。前話のことなど知らぬかのように第三者的に振る舞う、相変わらずオヤジくさい冷やかし気味のナギ様の真意はどこに。やはり行き着くところ、仁は産子の一人でしかないのかもしれない。






ギャルゲ風なエピソードだが、話的には中継ぎ的な回だった。絵だけ拾っていゆくと、完全につぐみ回だ。
TV内の劇中劇は原作者と編集担当のコミックネタだろうか。L字の地震情報テロップはMXTV風で、セルフパロ。今回の
震源地はA-1 Picturesの所在地、成田東。
つぐみ、ナギ、ざんげちゃん、それぞれの仁に対する変化も見え、シリーズ終盤へのタメを作った形。仁が荒れていたという中学時代の話もほしいところ。でも次回はカラオケ?
何にせよ高橋龍也にはゲームの世界で水無月徹ともに、我々にあの時と同じような衝撃を再び与えて欲しいと思う。エンドイラストは、その水無月徹。「To Heart」の頃の面影は微塵もない。





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