過去の出来事、火村と優子の物語の一時的な結末をAパートに。現在進行形の久瀬とミズキのリスタートをBパートに。そしてCパートでは、二組の物語がクロスオーバーし新たな展開の予感でつないだ。ザッピングさせる事なくキッパリと分けて構成した、第9話の「ef - a tale of melodies.」
雨宮に連れ戻された優子、アパートで1人残る火村。モノローグの掛け合いがシンクロしあう演出。お互いの過ちを悔いる二人だが、手にするよすがは優子はナイフ、火村はスケッチブックと、未だ隔たりの大きさは感じる。優子のナイフは自らを傷つけ、火村のスケッチは優子を救ったことになるのだろうか。救われたのは絵と共に、たぶん焼け死んだ雨宮かもしれない。
彼がいままで描けなかった妹の表情。火村の描いたスケッチ(優子だろうか)が雨宮のトラウマを晴らしたのだろう。少しばかり唐突な火村の登場と雨宮の失火あるいは放火に、演出意図は悪くないものの、もっと雨宮の狂気を見てから幕を引いて欲しかったと思う。
震災の炎でかけられた呪いは、再び炎に還すだけ。雨宮と彼の絵、優子のナイフ、火村の腕時計など、彼らの呪縛の象徴が炎の中で浄化されてゆくさまは美しい。ただし少しばかり尺を取りすぎにも思える。
これで火村と優子に安息の日々が訪れるかと思うけれども、それは甘いだろう。彼らに凪や久瀬がどのように接して行くのかも気になるところだ。復讐の対象であった火村に優子がどのように対応するのか。急にデレる優子など見たいと思わないし、マイナスからのスタートには重苦しい未来が予感される。そしてその結果は、Cパートでの教会のミズキと火村のパートに受け継がれ交差するのかもしれない。
そのミズキの久瀬へのリターンマッチはBパート。まずは勝負を避けている久瀬をリングに上らせることが大変か。
景と千尋に出会って、お守りの鍵をそれぞれから渡されるミズキ。千尋は火村から、景は京介からもらったという鍵は学校の屋上のドアのもの。
Cパートで花束を抱えて教会へ行くまでに、その鍵を使って屋上へ立ち寄ったのだろう。そこで優子に出会ったのだろうか。ミズキの「勇気を分けてもらいに」来たというセリフに続くだろう言葉には、優子から火村への伝言が隠れているのかもしれない。
久瀬への「果し状」をしたためたミズキ。千尋の「夢をかなえるには、夢そのものがないといけない」との言葉はミズキへのアドバイスになったのだろうか。部屋の中でひとり悶々鬱々とする久瀬を引きずり出す事ができるか注目。
それとミズキ自身のことが語られていないのが気にかかるけど、ヒマワリのような明るさで無償の愛を振りまく良い子なのが、かえって何かあると勘繰ってしまう。
スタジオパストラルのグロス。古川英樹作監だったが、あまりパッとしない。スケジュール厳しいんだろうか?「今日の5の2」第9話も請けていたけど。

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