父に助けられたものの、心の迷いから黄泉に止めを刺せなかった神楽。父の遺志と殺生石、喰霊・白叡を受け継ぎ、黄泉との決着へ心新たにする、クライマックス直前の「喰霊-零-」第11話。
自由に行動するラングレンを使う黄泉は体に自由が効く。土宮父の操る白叡は強大な力ゆえか、鎖でコントロールしなければ戦わせることも難しいのか。鎖を利用して黄泉を縛ったところまで良いが、やはり神楽は黄泉に止めを刺せなかった。
室長と桐が合流して抑えたものの、形勢逆転した黄泉が土宮父を斬りつけ止めを刺す寸前までいっている。殺生石に増幅された憎しみが黄泉をそうさせるのだろうが、止めなければあの場で土宮父を殺していた事だろう。桐への恨みも垣間見せているが、紀之とのデート偽装を根に持っていたのかもしれない。
殺生石の強大な力に無敵状態の黄泉だが、素の自分に戻る不安定な瞬間もある。我に返った時には自分の首を撥ねようとしても死ぬに死ねないのは殺生石のせいか。今回姿を見せない三途河だが、最終話では黄泉の殺生石と関わってくるだろう。
対策室の観測点を次々に潰し、残る対策室メンバーと向かい合う黄泉。ラングレンとの戦いでナブーの片方は死亡、岩端さん両目をやられたようだ。
黄泉との直接対決では爆死させたと思った隙に、逆襲され室長を庇った桐は死亡か。悪霊化した婚約者を自らの手で殺した過去を想像させる室長のシーンもあったが、もうちょっと前回までに触れていても良かったかな。桐のプライベートも。
完全武装の車椅子と捨て身の攻撃も、黄泉には敵わず。
重傷とはいえ一命を取り留めた形で、父から娘への殺生石と白叡の相続が自宅で行われるシーンを作ってきた。現場で即死の設定ならば、お努めの宿命に縛られた父娘の運命を噛み締めながら、最後の安らぎと別れの場面は見られなかったことだろう。父との死別にも自らの宿命を心に秘め、再び立ち上がる神楽の凛々しい姿を見ることが出来た。
神楽の最後の戦いへのはなむけは、マイケル師匠謹製の舞蹴拾参號(マイケル13号)。
対策室の仲間のほとんどに、肉親も失った神楽を褌姿のマイケル師匠が見送る光景も悪くない。
神楽の魂は、彼女にとっては今も「姉」である神楽に届くだろうか。
室長は絶体絶命のピンチ。ヘタレたままで終わるか、紀之。
どのような結果でも、最終話の結末を見届け、受け止めたい。
コンテ・演出は大槻敦史、作監に前田明寿、制作はXEBECのグロス。さすがにジャイアンツには出さずに本体のメンバーで、作監補が石原満、高見明男、岡勇一ら沢山。
今期の作品の中ではDVDを買いたいと思わせる最有力の1本。
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