大詰めになってようやく制作の本気を見た「屍姫 赫」第12話。
瀕死の景世と契約が切れかけ力を失い、まるで少女のような気弱な表情を見せるマキナと、景世の頼みでオーリと再契約した後の七星を倒す狂気を含みながらも凛として涼やかなNewマキナの表情のコントラストが素晴らしい。ひょっとして、この作品で初めて褒めたかもしれない。
他の屍姫たちを足止めして、その隙に景世とマキナを倒そうとする赤紗と七星のコワク。
操られ景世を刺すオーリ。景世の死に至る間際のドラマの中でオーリへの引き継ぎを描く。シナリオとしては単調だが、久しぶりに気合いの入った戦闘パートと、丁寧に膨らませた演出が光っている。
「屍としてでも生きていてくれたら」と一瞬願いながらも、景世の希望通り笑って見送るマキナを映すパートは良かった。
最悪の16歳の誕生日の朝を迎えたオーリだが、景世の死のあと自立に至るまでの過程は次のクールに譲られるのだろう。そしてマキナとの関係も契約僧の立場として、違ったドラマを見せることだろう。
景世が作りおいていたシチュー鍋はオーリでなくとも涙を誘う。
Aパート途中で特徴に気づいたが、特徴的な切り返しと高さと広さを感じさせるコンテは佐伯昭志。演出も佐伯昭志だから、今回の出来栄えは彼のファンとして嬉しい。
アクションシーンで揺れ・うねる動きは作監の平田雄三、久保田誓。
原画にも柴田由香や山口智の名も見え、ようやくガイナックスの本気が見えて来た。いまさらではあるけれど、2クール目の「屍姫 玄」に少しだけ期待が持てる。まずは次回、最終話を無事に締めて欲しいところだ。
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