偶然からライドバックで華々しいデビューを飾った琳に、ライドバック部の片岡珠代が叩きつける挑戦状。バレエを断念し進学した琳に訪れた新しい世界、琳の知らぬところで動く変動の世界。無関係に見える二つの世界が、やがてヒロインの前で交差することを暗示する「RIDEBACK-ライドバック-」は第2話。
珠代は愛車RB-Zを駆り、キャンパス内サーキットの周回レース。1周のハンデがあるとはいえ初心者の琳には厳しいレースだが、敢えて挑んだ勝負に琳が勝つことでシリーズ序盤の流れを決定付ける構成だ。ヒロイン補正が強すぎるシナリオかもしれないが、天賦の才に恵まれた琳がバレエを断念して現在に至る背景を前話で触れたから、「スター誕生」だと思えば問題もない。フェーゴとの運命の出会いから始まる琳の新たな物語に期待が高まる。
高速モードのスプレッド・レッグス・フォームから、90°ターンでの琳とフェーゴの大ジャンプは、人馬一体の鮮やかさでバレエの演技に模しているようだ。
S字で必至にカウンターを当てる動きといい3DCGは優秀で、ライダーの2Dの手書き感と違和感なくマッチしている。3Dだけが優秀といったアンバランスな作品になっていないのは嬉しい。
レースの疾走感を捕える回り込んだり俯瞰したりの「動」のカメラワークは素晴らしい。対戦の場に登場する琳に桜吹雪が舞い散るシーンではレース前の緊張と琳の覚悟を見せ、「静」のフレーミングにも手抜きがない。
珠代に勝利した琳は、そのまま入部して大会にエントリーすることになる。珠代の祖父は政治家のようで、バックグランドで描かれている世界の動乱に琳の運命を巻き込むきっかけを作るのだろうか。テロ組織BMAがライドバックを使用していることなど、彼女らも無関係ではいられなくなるのだろう。
単なる巻き込まれタイプのヒロインではない、琳の前向きな姿の表と裏をレースと事件の中で引き出して描いて欲しいところだ。
この後の展開がシリアスに傾くことが予想されるが、今のところうざったく感じるメガネッ娘のすずりが、その時は良い中和役になることを期待したい。
幼なじみのしょう子は、ライドバックにのめり込んでゆく琳とどのような距離感で付き合うのか、こちらの関係にも注目したい。
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