「RIDEBACK-ライドバック-」第4話。早い展開。
しょう子には可哀想だが、彼女の名をサブタイに乗せるほど重要な役割を担っているわけではない。メインヒロイン琳の活躍を一直線に描いている。
バレエ引退の失意の底から、普通の大学生活を目指した第1話でのライドバックデビュー。学内サーキットで珠代に勝利する第2話、第3話の公式レースでの目を見張る活躍と、クローズドであった琳の世界が開く様子を描いて来た。この第4話は世界(世間)が琳の存在を知る、また特定の意思を持つ者たちが彼女の存在に意味を見出す、世界へのデビュー回だ。
彼女自身も他のライドバックにはないシンパシーをフェーゴに感じ始める描写がある。ライダーがマシンを選ぶように、フェーゴは乗り手を選ぶようにプログラミングされているようだ。その目的の背景にはクロスし始めた緊迫の世界情勢が関係する。
珠代の通話相手の兄は警察官僚、GGPロマノフ大佐のホスト役。珠代に探りを入れさせているという「ヤツ」とはライドバック部の岡倉なのだろう。自発的なのか不明だが珠代は警察のスパイということになる。ライドバックに乗る目的は純粋であって欲しいと思うが、掘り下げができるだろうか。
岡倉は岡倉で偶然かマークしていたかはわからぬが、フェーゴとマッチングするパートナーとして琳を発掘した。GGPと日本政府に対抗するBMA、双方がしのぎを削る日常に飛び込んだ琳。その才能と偶然は、この事件で珠代も岡倉も手の届かない舞台に押し上げてしまったかのようだ。
テロリストと疑われ、ビル爆破現場からしょう子を救い疾走する琳とライドバック。
GGPから挟み撃ちの窮地を救った形の謎のライダー。「お前は選ばれたのだ」と琳に告げるその男は敵味方のいずれだろうか。次のステージに琳を導くナビゲーターだろう。あまり不思議な能力を発揮されても興がそがれるので、ファンタジーに振らずに適度に絡んでもらえればと思う。
物語のスピード感を殺さないため、事件の経過はテレビニュースの画面を借りて客観的に伝える。事態の緊迫感を伝え、キャラクターの心理を映すことで効果的な構成になっている。これは他の話数でも世界情勢を解説し伏線とするために活用されている。
日常風景などは控えめな描写だが、相変わらずライドバックの疾走と大ジャンプに今回は爆破と、絵は手抜きがない。ラストのランチャーロケットと差し違えで南大橋から地下放水路へ大ジャンプシーン、水路斜面に着地したライドバックの車輪の踏ん張りがリアルで細かい。
世界から隠れることができるか、それは無理だとしても、次回は琳と彼女を取り巻く者たちのドラマが注目される。
RIDEBACK Blu-ray 01 (初回限定版)最近のジェネオン作品と同じく、ブルーレイでも発売。この作品を機にDVDから切替えようかと思う。

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