「虫がつかないどころか、青年、死ぬかもな」緒方
「(エコーズも家庭教師のバイトも)もう降りられないんです」冬弥
日替わりの女神に恵まれても、永遠の女神には出会えない冬弥。彼にとっての日常だと信じた由綺を待ち続ける日々。しかし彼は待っているようでいて、新しい日常を無自覚に楽しんでいるようでもある。
美咲さんとのルートは一時中断、「WHITE ALBUM」の第10話。
冬弥の美咲さんへの「仕打ち」を不快そうな彰。美咲さんの失意の隙間に割り込むことは、彰自身が許さなそうである。演劇公演の失敗で冬弥と美咲さんに恨みを持った田丸からの報復が予想され、美咲さんルートが完全につぶれたわけではないはずだ。そう、2クール目の制作も発表されたのだから。
クリスマスイブのコンサートに向けた伏線が着々と張られている。
視聴率競争で負けた理奈はアリーナを桜団に明け渡し、キャパ1300のライブハウスへ。同日の由綺の初コンサートは公会堂で、三つ巴の競演。事務所同士の観客動員値勝負。
理奈の奇策か、冬弥の言葉がヒントになったか、ライブハウスの模様をスタジアムのスクリーンで生中継すると記者会見。これが動員値に大きな影響を与えることは想像できる。「46701」とは、勝負のために理奈がクリアすべき動員数なのだろう。
理奈が兄の緒方に出した条件は、マネージャーでも何の名目でも良いから冬弥を専属でつけること。彼女は冬弥には「何もしなくていい、そばにいてくれればいいの」、由綺や緒方には「変な虫がつかないように見張っててあげるから」以前、マネージャーにしようとした時とは目的が違う。前はなかなか会えない由綺のため、今回は理奈自身のため。そんな理奈に、冬弥がプレゼントを手渡した場面を思い返す由綺。
由綺がコンサートまで会わないケジメとして冬弥にしたためた手紙。預かった弥生さんが誤ってちぎって捨て、因果は巡り理奈が見つけてつなぎ合わせた。その内容に「もう遅いよ、由綺」と顔を覆う理奈は何を見、何を思ったのだろうか。
弥生さんのストーカーは、事務所をクビになった理奈の元マネージャー。今のところ手紙と電話だけのようだが、弥生さんの強気の表情の裏の怯えた素顔から、もっと深い事件が隠されたままかも知れない。
何よりも無言電話の動揺で、由綺から預かった手紙を誤って捨ててしまったことが、最大の事件かも知れない。
そんな弥生さんルートも地味に進行中。深夜の車中で唇を重ねる冬弥から罪悪感や背徳感が全く感じられないが、この手の話の主人公らしくなってきた。
女神たちの舞台を見ているはずだった主人公冬弥が、その女神たちによって降りるに降りられない舞台へ上ってしまったようだ。


![WHITE ALBUM VOL.1 [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/5131uHLJrGL._SL75_.jpg)
![WHITE ALBUM VOL.1 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51zT7BU7MSL._SL75_.jpg)
吉成鋼の描く暖かみのあるエンディングも良かったが、今流れている弟の曜が描くエフェクトの効いたエンディングも悪くないと思う。
この作品、緊張の中にもキャラクターたちが愛おしく心暖まると評価するのは異端かもしれない。ストレスが溜まるという意見は多いようですがね。

COMMENT
無題
毎回素晴らしいレビューなのでアニメと平行して楽しみにしてます
これからもがんばってください!
Re:無題
褒められ慣れていないので、照れくさい…