若くして栄光と挫折を繰り返し、それでも一筋の光を追い求めた琳にとって、友人の死はあまりにも重い。静かな前半で琳の心情を掘り起こし、後半の急展開ではフェーゴの背に再び琳が乗るまでの気持ちの切替を鮮やかに描く「RIDEBACK-ライドバック-」第11話。
女子学生がマシンに乗り政治闘争に関わるテーマに現実感がないと思うのか、レビュアーが多くない作品だが、40年ほどの前の日本でもこんなモチーフは日常だった。ライドバックという武器が目新しいが、人間ドラマは普遍的だ。
BMAからGGP本部への総攻撃、入れ違いにBMA潜伏先をGGPが急襲。
再びライドバックには乗るまいと決めていた琳を動かしたのは、岡倉やキーファの命令でもなく、仲間の声や母の励ましの記憶だった。急展開の割に琳の変化に違和感がないのは、動機を彼女の外に置き、これまで琳が追いつづけた光の先に得た人の絆だったことが功を奏している。
後悔し反省しながら、他人の苦しみも噛み締めて、琳は再び最後の舞台に上がることになる。
琳が追い求めた光の先に何があるのか、大きくジャンプした着地点はどこなのか、最終回に興味は移る。琳が見つめる世界が「変わる」のか、琳が「変える」のか、大きな違いがある。
争いが収束し、フェーゴから降りた琳が新たな世界に自分の足で踏み出すエンドなら無難な着地。フェーゴの背から見た世界に琳が魅入られ、新たな闘争に踏み出すエンドなら驚きだが、第2期が期待される。


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