クリスマスイブのコンサート対決の模様と、冬弥とヒロインたちの新章への伏線を散りばめた「WHITE ALBUM」最終話の第13話。
アリーナをとられた理奈は、ライブハウスから幕間の移動で、映像中継だけのはずだったスタジアムのステージに立つサプライズで沸かせ、由綺は公会堂でのデビューコンサートを手堅く成功させる。
由綺のデビュー曲「WHITE ALBUM」に乗せ、各ステージの模様を描く前半だが、ステージ上の由綺の振りと表情に作画を集中していたからか、期待以上に動いていた。ジャズアレンジで大人しめの「WHITE ALBUM」も良かったが、動きの派手そうな理奈のステージと曲も見せて欲しいところだったが、これは次期のお楽しみだろうか。前話で冬弥からプライドを傷つけられた理奈が、何の迷いもなくコンサート本番のステージに立つところは、さすがプロといった姿を見せたのだろう。
桜団のアリーナコンサートも成功したようだが、本番前に神崎社長が心配していたゲストの松山めのうは間に合ったのだろうか?冬弥が公会堂前でぶつかった黒髪の女性が松山めのうだと思うのだが、「女神?」扱いしたからには次期に絡むのかもしれない。
コンサート勝負は、緒方プロの勝利のようだ。その結果が先の由綺や理奈の運命、ひょっとするとMMミュージック神崎社長の娘であるマナの運命も変えてゆく可能性も見えてきただろう。
コンサート終了後に楽屋で久しぶりに由綺と会った冬弥だが、ぎこちない。はるかや彰たちがコンサートに来てくれなかったことを嘆く由綺に、冬弥は返す言葉がない。コンサートが無事成功し、連絡解禁だと喜ぶ由綺だが、手紙事件や弥生さんとのことなど隠したままの冬弥は「今から始まる」とムシの良い期待を持つのだが、それもつかの間。
由綺からのプレゼントの留守番電話機を取り付けるまもなく、冬弥のアパートには女神たちが続々と訪れ、そして父親の悲劇の報も舞い込むことになるのだ。
冬弥の実家へ例に行く美咲さんに付き合う彰。車はガス欠でスタンドに。冬弥を引き合いにして、彰は美咲さんの他人行儀なよそよそしさを指摘するのだが、美咲さんを挟んで徐々に彰をイヤな奴に仕立てるシナリオの意図はどこにあるのか。田丸じゃないが、美咲さんの隠れた悪女の部分を炙り出すのか、冬弥を確執に巻き込む次期への伏線だと、ひとまずは置いておこう。
冬弥の実家で美咲さんが見つけたのは、倒れていた冬弥のオヤジなのだろうが、何日たっていたのだろうか?
冬弥への知らせが、再び始まりかけた由綺との「日常」を終わらせてしまうことになりそうだ。
弥生さんから送ってもらった冬弥に「ありがとうございました」と他人行儀に言わせているのは、彰が美咲さんに言う「冬弥にはそんなに他人行儀じゃなかった」への皮肉か。
積もりだした雪。そんな彼のアパートのドアの前ではマナが待ちくたびれて居眠り。自己弁護しながら冬弥へのプレゼントを渡すマナのカットは特徴的な画風。
寒さに震えるマナを部屋に引き入れて、冬弥はまだマナに対して特別な好意はないようだ。マナの側に少し意識が芽生えた段階。マフラーを頭からかぶるマナの様子は座敷童のようだ。
ご褒美を封じて去った冬弥を放っておく弥生さんでもなく、忘れ物を届けるのと同時に、マナが発熱している様子を悟ったのは、由綺のためにと冬弥に寄り来る女性を排除する職務感が半分だろう。
マナを弥生さんが送り、一人になった冬弥の部屋に訪れるはるか。
置いてあった傘や部屋の様子から誰かがいた気配を察して去るのだが、こんな時に限って冬弥が追いかける気になったのは虫の知らせか。
公園で見つけたはるかに言い訳を語る間もなく、彰から冬弥へ父親の異変の報が。
コンサート後に緒方が冬弥に言う「これからが大変だ、お互い」
歌の神に勝つために緒方と理奈の戦いが続いたが、今回のコンサートで由綺は、多くのファンばかりでなく、歌の神から愛された存在だったと言うことだろうか。
そんな神とすら恐くないと覚悟をしたかに見える冬弥だが、緒方が相手なら恐いことを見抜かれたようだ。少しわかりにくいやりとりだが、「自分が浮気の対象になるのは許さない」と緒方が評する由綺の場合は「好きになる時は本気」だと。「由綺は浮気は許すだろう」とは逆に言えば、それは由綺にとっては本気になり得ない相手だと。
緒方の言葉は、アイドルの道を歩み始めた由綺を巡って、冬弥への警告か挑発か。
様々な伏線を張り詰めたまま、半年後の第2期へ続く。


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追記:本番後の楽屋で冬弥と由綺の会話のすれ違いに言及するのを忘れてた。
「約束だから来た」という冬弥は約束しなければ来なかったつもりか。
「凄かった」と冬弥が言うのはステージの由綺ではなく、観客の数。
緒方に指摘されるまでもなく、冬弥の目は節穴。次期に重い伏線を張っている。

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