アトラスの仕組の一端や、國子の出自やらがほのめかされて来た「シャングリ・ラ」第3話。
「國子の生みの親はアトラスにいる」婆ちゃんがさらりと言ってのけるが、國子じゃないけど何でこのタイミングで重要なことを言う。今まで黙っていたのか國子が聞かなかったのか判別不能だが、我々にもわかりにくい。アトラスと地球の未来が動き出したタイミングなのだと思うが、演出にひと工夫欲しい。
先に気になる演出を書いておくが、アトラスに侵入した國子が見下ろした小さなドゥオモと広大なアトラスの対比に呆然となるシーンだが、彼女が感じた衝撃の大きさもわかりにくいところだ。
遠くの太陽が地球より小さいと信じるほど幼稚なヒロインではあるまい。移住に厳しい制限が課せられているアトラス政府への不信を改めて感じたにしても、惚けたように感情が流れる様は違うんじゃないかと思う。あの瞬間に運命を感じたとでも後からフォローでもあれば納得だが。
そんなわけでアトラスに忍び込んだ國子たちのドンパチシーンには感心しないけれども、アトラスで体験した固有振動やIDカードを偽造したアキバ住民たちへの伏線は張ったと見てよいだろう。一部の鉄道や地下鉄は機能していて、貨物輸送や工事労務者輸送に使われている。
メタル・エイジ練馬支部がアトラス拡張工事に反対運動をしていたように、アトラスの完成を急ぐ政府。國子が見た夢の「この子が誕生する前に…」の関係、ヒルコと呼ばれるアトラスの最高権力者、御璽の共鳴などアトラスの謎も徐々に語られてきた。
ミーコのアトラス移住当選は、どう見ても死亡フラグだが、美邦の前でピンチを切り抜けるのだろうか。嘘やおべんちゃらを言って以前の女官のようにひねり殺されるのか、ミーコの側から見たアトラスの秘密がどのように明かされるのかも興味深い。
ドゥオモ住民の対立も徐々に浮き彫りになってきて、メタル・エイジへの反発など一枚岩でない様子も描かれている。メタル・エイジが正義と言うわけでも無さそうな世界で、國子は背中を押されてアトラスへと向かう方向性は掴めたようだ。
脚本は根元歳三、絵コンテに根本清、演出は田端昌弓。
グロス制作は武遊。スタジオと作監の個性だろうが、國子のキャラ作画に癖がある。




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