面白くなるかはこれからの事として、シリーズのプロローグに相当する3話まで見た限りでは良いスタートだと思う「タユタマ -Kiss on my Deity-」
主人公のヘタレ加減がやや目に付いたが、アメリの上ずった態度やオヤジの演技に助けられ中和された感じだ。この第3話では裕理が「世界中全部敵になったとしても、ましろを信じる」とヒーロー宣言したから、ましろや他のヒロインたちとの関係も変化を見せ始めるのだろう。ましろへの「夫宣言」はまだ無理のようだ。
初元請のSILVER LINK.、ここまでの3本を自社で回しているが、手堅く作って大きな乱れもない。キャラ表情アップを多用した絵コンテが多いのだが、それに応えるだけの仕上がりを見せている。大河原晴男のキャラデも萌木原ふみたけの原案と甲乙つけがたい。
第3話の脚本は、上江洲が声をかけての参加だろうが、柿原優子担当回。
ましろ、アメリ、美冬それぞれのヒロインの立場と思うところを押さえた上でシナリオを起こしていると感じるのだが、自分の気持ちに素直で正直で、時としてわがままに心情を吐露し演技するヒロインたちは生き生きしている。前話の黒いましろに対して、「ましろを忘れて今までの関係に」などとのたまうアメリの正直さも良い味を出している。
主人公視点からヒロインたちを一方通行で描写するギャルゲシナリオを、単純コピーでアニメシナリオに起こすと単調になったり、「~編」でオムニバス構成に逃げないと破綻しがちなのだが、上江洲誠シリーズ構成は手馴れているし、今話の柿原脚本もヒロイン同士の視点を取り入れて話を膨らませているから良く出来ていると思う。
ゆみなの掘り下げはこれからだろうが、他の嫁候補たちのキャラ立ては成功している。オリジナルキャラの登場もこれからのようだ。







押しかけ神様ヒロインを予定調和的に違和感なく人間界に馴染ませたり、正体を隠そうと主人公と共に必死になるシーンがメインで本筋がおろそかになったりする作品が多い中で、あっさり正体を明かし、その反響と反発を正面切って描くのは珍しいかもしれない。
「人間と太転依が共存できる世界」を強調するところが恥ずかしさを感じる演出だが、まずまずのオチだろう。追い詰められた形のましろが太転依を呼び寄せて美冬を信じさせる際に、裕理の同意を得てから行うあたりは奥ゆかしい嫁だこと。日常に戻ると鬼嫁の表情を見せるのだろうが、それすらも期待させてくれる。
怪しい男の姿も見え、次回からは三強との戦いが待っているのだろうか。いや、嫁同士の戦いかもしれないが。




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