第4話を見て思うのは、アニメシナリオは複数エピソードを走らせて学園編を進めるように見える。登場キャラクターや設定の紹介のタイミングを考えて、キネティックノベルよりもわかりやすさを狙っているのだろう。
第6公社の視察官を名乗るライカを直接迎え撃つ相手にユフィンリーを持ってきた。単に夜中の精霊戦闘で終わらせずに、孤独感や友人関係をダシにユフィンリーの懐に入り込むライカに思ったよりも重要な役割を演じさせている。ライカ役は、最近は怪しくも凄みのあるキャラを演じることが多い佐久間紅美。
また、優秀な卒業生であるユフィンリーの迂闊さを見せているのは珍しい。
独善的なダングイスの隙も見せているから、彼の事件への伏線も張っているようだ。まともに演出すると鬱陶しいキャラなので、アニメアレンジに期待したい。メイド事件でオチを作ってくれれば、コーティやペルセの溜飲も下がるのだが。
双子のプリネの秘密が明かされるタイミングも計算されているようで、これらの伏線がクロスするところでコーティ自身の秘密や「嘆きの異邦人事件」が明らかになるのだろう。
この第4話で構成の方向が見えてきたが、金巻兼一のシリーズ構成は悪くなさそうだ。
戦闘訓練が好きではないと言うフォロンの神曲は、実習でもコーティを満足させられない。挙げ句の果てにウォルフィスと頭突きしてしまうコーティはおカンムリ。フォロンの消極性も相当に鬱陶しい演出だが、まだ雌伏の時だろう、コーティの実力と共に。
脚本は川崎ヒロユキ。作監に空流辺広子でZEXCSかと思ったら、原動仕が京江ANIAのグロス扱いか。

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