純粋なのか外の世界を知らぬが故か、美邦はオカマやドM野郎には寛容だ。これならば超秋葉原の老オタクもアトラスに迎えてもらえるだろう。
印を持つ3人、國子、国仁、美邦には共通で「クニ」を意味する名がついているが彼らの親には共通の秘密でもあるのだろう。
「シャングリ・ラ」はまだ4話目でシリーズ序盤に過ぎないが、2クール持つのか少々不安な出来栄えだ。各話にキャラ作画の個性はあっても構わないのだが、基準のキャラ表がどれなのか怪しい。一番表情が安定していないのは國子。ドゥオモで鬱々とした表情は別人に見えてくる。
いつもながら、こっそり自社広告を仕込んでいるアトリエムサの背景はまずまず。






裏取引の舞台、秋葉原は相変わらずのオタクたちで活況の模様だが、リトル香港化して
いる。
劇中キャラ「マジカルギーナ」のアイキャッチは村田蓮爾。劇中アニメをAICにグロスさせるノリはGONZOらしい。まさひろ山根も最近はメカ描くことが少ない気がするが、AICをベースにすると無理からぬことかもしれない。
「マジカルギーナ」がスピンオフで作られるかと期待すると裏切られるだろう。「N・H・Kにようこそ!」でも「魔法少女プルリン」は劇中劇キャラ以上でも以下でもなかった。
炭素市場を牛耳っている香凜だが、彼女の「メデューサ」に対抗する取引システムが存在する模様だが、婆ちゃんの地下室のシステムがそれだろうか。
秋葉原ジャンク街に潜入した國子たちと草薙とのバッティングの結果は?
イヤリングでの美邦とモモコの共通点の謎など興味は尽きないのだが、ワクワクする感じはない。オタクのなれの果てを見せられても、我が事のようで胸が痛む。面白いと思ってのエピソードなのだろうが、滑りすぎだろう。
アトラス内部を見た國子がマイナス方向に覚醒している現状の打破がないと、舞台を変えてもドラマは進まない。先を急がせるつもりもないが、さっそく煮詰まった印象は良くない。



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