ペルセルテとプリネシカ双子姉妹の秘密が明かされ、葛藤とカタルシスをコンパクトにまとめた「神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS」第6話。
テロと言われる過去の事件で二人が負った傷が癒える経緯を手短にまとめてしまったので、特に神曲楽士である父親のパルテシオが苦悩の末、瀕死のプリネシカに契約精霊ドーリスラエを同化させるまでが描き足らない。これは「嘆きの異邦人」事件に、まだ深く踏み込まないための構成であることは理解できる。
ペルセルテがダンティストと精霊を美化する裏には父親への尊敬があるのだが、神曲それ自体がプリネを救ったのではないこと、プリネでありドーリスラエでもある妹が真実を黙っていたことに対して、いつもは明るいペルセが落ち込むギャップの大きさで、不足気味な過去の描写は補っていると言っても良いだろう。
今夜は帰りたくないと言うペルセを泊めたフォロンのぎこちなさが、普段は色気など感じさせないペルセの意外な内面と、裸ワイシャツに透ける意外にボリュームのあるボディラインをかえって意識させてくれる。ペルセとプリネのために書いた神曲に嫉妬を見せるコーティも、それ以上は突っ込まずに見逃す展開も新しい。
毎度のヘタレフォロンに怒るコーティ、コーティとペルセの口げんかのワンパターンな日常から離れた今回のエピソードは新鮮だ。
作画は頑張った方だろう。作監と動検は玉木慎吾のかけ持ち。シャフト出身の小原氏のツテか?
絵コンテ・演出は園田雅裕。

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