「嘆きの異邦人」が学院を襲った理由は3つ。奏世楽器の回収、スコアの奪取、レイトス殺害のうち、学院の地下に封じられていた奏世楽器インフィニット・ピアノだけでは足りないとばかり、弱ったレイトスに精霊弾を撃ち込むイアリティッケ。コーティにより、学院長レイトスは一命は取り留めたが、スコアの奪取とは何かは次回に先送りしたようだ。
ようやくポリフォニカワールドの成り立ちがきちんと語られた回でもある。
意識を回復したレイトスから語られる過去の事件と、コーティを封印したこと、フォロンとの再契約を仕組んだこと。「嘆きの異邦人」が目指す「世界の再創造=再奏世」を阻止するべく、レイトスが暖めてきた計画がようやく動き出したようだ。
コーティはここまで学院長が自分を封じたレイトス、その契約精霊エレインドゥースが身近にいたことを知らなかった。迂闊にもほどがあるが、長年封じられていてカンも鈍っているのだろう。
この日が来ることを予期し、「嘆きの異邦人」の盟主クチバ・カオルの契約精霊であったコーティカルテ・アパ・ラグランジェスとフォロンを12年待ち続けたレイトスも気長だが、エレインドゥースの力で生きる半人半精霊のような彼にとっては一瞬なのかもしれない。
残る3つの奏世楽器も回収され、「嘆きの異邦人」現リーダーのボルゾンの手による再奏世の演奏が始まるが、その「終わりの始まり」を阻止するため、フォロンとコーティは立ち向かう。
学院での本格戦闘で、フォロンも一皮むけた。レイトスが託す想いとコーティが寄せる信頼に、揺るがず前を向くフォロンの視線が印象的だ。自然と手をつなぎ合う二人に、ペルセとプリネではないが、他人が入り込む隙を見せない。
その揺るぎなさが、決して一枚岩でない敵に対して大きな武器になるだろう。そんな確信をさせてくれる演出だった。
脚本は関島眞頼。絵コンテ:吉田英俊、演出:ながはまのりひこ、作監:空流辺広子。制作は京江ANIAのグロス。
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