暴走を始めたメデューサは南極大陸を買い続け、炭素市場は崩壊寸前。
メデューサ本体の破壊が無理ならば、それを操る主を抹殺すればいいじゃないとばかり、国連軍はタイタン爆撃機でアキバを空爆。ダイダロスごと東京を焼き払った國子といい、つくづく大味な空爆が好きな人たちが揃う。精密誘導爆撃でピンポイントで香凛を抹殺できるのにしないのは、死なれてはシナリオの都合が悪い事と、見栄えの問題だろうか。
そのかわりアキバ崩壊と水蛭子消失、無事だった美邦も一文無しとなったスポンサーから離れてアトラスへ登る。後継者の御璽を得て上洛する格好だが、所詮は後ろ盾がないと何も出来ない身に変わりはない。それが香凛から涼子に戻るだけのことだ。小夜子の力ではどうにもなるまいし、むしろアトラスに戻った小夜子は立場が危ういに違いない。
メデューサの暴走を止められないまま根城を失った香凛に始末の落とし前をつけさせる國子。
國子が香凛を引っ張っていった先のアキバ爺の秘密オペレーションルームで、再度メデューサを止めるように仕向けるのだが、香凛が生きている意味は父母と共に過ごす時間が欲しいためだけの、一面では純粋なもの。そんな香凛が一文無しになりメデューサも暴走した後にモチベーションが回復するまでの演出が足りない。
それでもマーシャルのメデューサ本体を衛星イカロスを墜落させて破壊しようとするが、先にシステムに侵入して改竄していたメデューサに阻まれる。各国の軍事システムに侵入し、核兵器を使用する権限を握ろうとするメデューサの目的は地上の二酸化炭素を排出する全生物を壊滅することか。トレードとは相対なり市場で行うもの。利益の最大化を目指すシステムがトレード相手全て潰すはずはない。トレーダーの頂点ではなく、唯一の点になってしまってはトレーディングシステムの自殺だ。この暴走を止めるカギをアキバ爺たちが持っているようだ。
未だに國子はヒロインらしい見せ場を作れない。ドラマの進行に必要なものは全て他のキャラが持っていて、場当たり的に動いてゆくしかない。モモコが國子の成長を褒めていたけれども、場慣れしただけじゃないかと思う。
これまでトピックも豊富だし、登場キャラクターもパートパートでは魅力的、作品のテーマも悪くない。だが伏線の紡ぎ方が乱雑で、ヒロインのキャラクターを立てるのに結びつかない恨みが残る。

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