最終話のようなオープニングと本編の引きでファクトリーの最後を描いた「CANAAN」第11話。
「蛇」の狙う利権や国際情勢にからむミステリー要素を夏目、サンタナ、CIAで引き受けた形だが、それほど深く解説されているわけではない。日本の情報機関は夏目を尖兵として、その国際利権に手を突っ込んだ形だが少し食い足りない引き際には、フォローの機会があるのだろう。政治ミステリーに話をそらすことはないから、程々で良い。
カナンよりもよほどシャムと過去に囚われているのがアルファルド。残りの話数ではカナン相手に過去の清算を仕掛けるに違いない。
アルファルドへのリャン・チーの偏愛は、第1話でのCIAに囚われのアルファルドにつながっていた。シャムの名で書いた手紙でアルファルドを呼び出し、CIAに情報を流し捕まえさせたのはリャン・チー。そして自分でアルファルドを助けるという自作自演の出来の悪いシナリオだったことにアルファルドは気付いていた。カミングスにリャン・チーを斬り捨てろとは、そんな所にも理由があったようだ。
そんなねじれた愛も、カミングスの手で終わらせることになった。同時にカミングスの命を伴って。







死んだハッコーとベッドを供にし、生前は決して囁きかけることの出来なかった愛を語るのはハッコー。御法川の依頼で連れ戻すように言われたカナンも手の打ちようもないか。
決して咲かない花、実を結ぶことのない愛が潰えた無情さを感じるのだが、大詰め前に話しのタメを作らずに一区切りしてしまった成否が気になる。
盛り上がって続くのではなく、残った者たちの清算で残り2話をどう描くのか期待したい。


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