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WHITE ALBUM 第26話「僕達は一緒に座っている、一晩中、動くこともなく」(最終話)

「WHITE ALBUM」最終話。ステージは由綺と理奈の対決の形を取らずに、奇跡の共演に。
陰惨な側面を強調せず、事務所サイドのごたごたも一応は大人の態度を見せて収束させた。理奈に毒を盛っためのうのマネージャーも、田丸の指図で動いた平良木も結末は描ききらないままだったが、話しの盛り上げにモブの起こす事件らしく、適当に切り上げたのは悪くない。
伏線に幻惑されつつも行く先を読ませない作品に付き合ってきたわけだが、脚本家や制作者たちが描きたかったのだろうことは奇跡的にも最終話でまとまった。

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回想パートにフィルターがかかっていたり、ビスタサイズで本編と区別されていないとコンテがわからない向きが多いようなので、伏線や暗示が伝わりにくかった点は大きいだろう。
冬弥の記憶を封じたのは幼い頃のめのうの暗示だが、それ以前の「事件」も明かされた。
幼なじみとはいえ、冬弥がはるかをぞんざいに扱う理由もわかる。「由綺が横入りしたくせに」とはるかが言っていたとおり、幼い頃仲の良かった二人の間に割ってきたのは由綺。「冬弥お漏らし事件」に際して、由綺は冬弥にメダルを贈りその紛失というトラウマを残してすぐに転校してしまった。
メダルははるかがこっそり拾い、今まで冬弥にも由綺にも黙って持っていた。はるかは冬弥の記憶が戻ることを恐れながらも待っていたのだろう。
メダルを泣きながら探す冬弥の前に現れたのが年上のめのう。彼女の気まぐれが二重の封印をしてしまった形だ。めのうは冬弥のことをずっと見守ってきたと言ったが、それ以前から見守っていたのは由綺で間違いはなかった。最も空気のような存在の由綺は最も必要とする存在だった。自称女神のめのう以前には真の女神として由綺がいた。
封印の結果、女神と称して由綺の身代わりを求め続けてきたのが冬弥の人生。それでは誰も愛せないはずだ。

警察の事情聴取後に緒方は外国に飛んだが、かつての栄光を取り戻そうとの想いからだろうか。替わって警察に出頭する神崎は絵画詐欺がらみでの証言だろうか。シリーズ後半で味のある演技で思わぬ活躍を見せてくれた神崎だが、事務所をたたんでめのうとマナと引っ越しで幕を引いた。
楽屋に冬弥宛のルージュの伝言を残し去っていったのは理奈だろう。心を冬弥に残すことなく、新レーベルに移籍したようだ、由綺と一緒に。そのスポンサーはレーベル名「Daddy-LongLegs Record」の通り、フランク長瀬に違いない。エコーズを隠れ蓑に緒方兄妹をサポートし続ける姿勢は変わらないようだ。

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最初の女神は冬弥の記憶を自分が封印したとも知らずに、ずっと待っていた。さらに輪をかけて魔法使いのめのうからかけられた呪縛と共に冬弥を解放してくれたのは、由綺と理奈の歌声だったとは出来すぎたファンタジーだ。何人もの女神たちが冬弥の前で悶え、愛し、苦しんでいった中で、ただの木偶人形を再生させたのは奇跡の歌声だったと思いたい。
ラストショットで手を振る冬弥は誰に向いているのか?
新しい恋人や、はるか、まさか彰でも構わないし、冬弥嫌いの人は直後に車にはねられたと思っても構わない。想像の余地を残してくれたエンディングだが、ここは素直に由綺だと思う。
かりそめの女神たちの笑顔と涙で冬弥の空白のアルバムを埋め、これからが新しい冬弥と由綺の物語が始まるハッピーエンドでフェアリーテイルを終えた。

シリーズ前半は人的すれ違いの拡大再生産、後半は複線の回収と拡散に心理的すれ違い。80年代というコミュニケーションツールの欠けた時代を上手くいかしていたと思うが、後半は留守電ありながらもすれ違うという展開で自由にやっていた印象だ。
なかなかこのような作品にお目にかかることはないが、充分楽しませてもらった。音楽は秀逸だが、作画をもう少し頑張ってもらえればと言うところ。万が一の新シリーズに期待してレビューを終えたい。

WHITE ALBUM キャラクターソングWHITE ALBUM キャラクターソング 緒方理奈WHITE ALBUM VOL.6 [Blu-ray]WHITE ALBUM2 -introductory chapter- 初回限定版 (予約キャンペーン特典「オリジナルフィギュア」付き)

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