ヴァンパイアバンドを設立したミナに対して、それを心よく思わないヴァンパイア一族の内紛がらみの事件に話が移ってしまった「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」は第9話。圧倒的な資金力と秘められた力によって、既に人間との対立などは描くこともなくなってしまったのだろうか。まだまだヴァンパイアとそれを取り巻く者たちのエピソードを膨らませるのに忙しいとしても、弱い人間視点からのアプローチがあってもと思わざるをえない。
それでも東雲ななみのユヅルへの妄執がユヅル自身によって昇華した様は物悲しく哀れだったし、アキラの説得にも行き場を失くした彦坂の自爆エンドはやりきれなさがつのる。自己犠牲と滅びの美学で結末を糊塗するのもアリだが、弱い者には救いが無さすぎるようだ。
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