時告げ砦からリオが去り、積もる雪の中、ローマ兵がやってくる。やがてヘルベチア近衛第一師団第9独立機動部隊が進駐し、ローマの大群もノーマンズランドから押し寄せて、このセーズの街が戦場となる予感を漂わせる「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」、最終話直前の第11話。
捕虜となったローマ兵アーイシャがしゃべるのはドイツ語だが、神聖ローマ帝国をモチーフにしていればさもありなん。捕虜の扱いを決めかねているうちに事態は暗転して行くのだが、大詰めでノエルの過去の秘密を絡ませて、ちょっと落ち着きがないシナリオかなと思ってしまう。その落ち着きのなさを緊張感に変えているのはコンテ・演出の手柄か。
講和会議は揉め、部隊が戦端を開く準備行動に出る中、直感的に判断すれば「アメイジング・グレイス」が敵味方共通のメッセージとして和平につながるのではないかと思う。そこには再びリオの姿があるはずだ。
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