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物語中の時間経過は、第1期の帝都脱出の結末からそれほど経過してないのかな。あれだけの事件の直後でありながら、帝都もMBIもセキレイたちも、表面上は静けさを見せている。
第2シーズンの初回ということもあり、主人公佐橋皆人のセキレイたちと、それを取り巻くセキレイたちの様子が中心で、とりあえずは平和だ。
しかし、アバンでは過去にあった初期のセキレイたちのドラマが、この先の話に大きな影響を与えそうな伏線を張っている。管理人の美哉や松に風花を含む5羽のセキレイの強力な力を示しているが、かつての懲罰部隊だろうか。それが今なぜ、このような形でセキレイ同士が微妙な対立関係にあるのか、鶺鴒計画のゲームマスターの意図だけとは思えない、重い伏線のようだ。

そんな過去を知らない出雲荘の若いセキレイたちは無邪気だが、過去の事情をはぐらかされたような気がするのだろう、懲罰部隊の紅翼の苛立は顕著に現れている。前期のラストでNo.08結女に歯が立たなったことも尾を引いたままのようだ。入浴中の結の腹部に浮き出た結女のNo.08の鶺鴒紋だが、88の間違いではなくて、これでいいのだろうか？
懲罰部隊の側から見た鶺鴒計画の謎や矛盾は、この紅翼の苛立を中心に描かれるのかもしれない。

出雲荘に関係する面々も、今期の立ち位置を既に明確にしており、前期は傍観者のようだった風花、ガーディアンの篝（焔）は皆人のセキレイに加わりそうだ。今でさえ正妻争いの激しい皆人の周囲は、より騒がしくなりそうな勢いだ。
篝や風花からは、比礼のセキレイだと疑われている鈿女は、入院中の葦牙の千穂を半ば人質にされたままのようで東陣営に利用されたまま。彼女の出掛けの言葉に死亡フラグを感じてしまうが、第2期では傍流のストーリーで活躍するのだろうか。


※画像の一部にモザイク修正をしています。

第1期の振り返りと、第2期の事件の予感を塩梅よく1話に詰めてきた。
第2話以降は、事件の展開と共にキャラクターの関係もより明確になるだろう。まずは出雲荘を疑った紅翼が仕掛けてきそうだ。
第1話は、友岡新平の絵コンテ、演出、作監。友岡新平の一人原画。以降もこのレベルで制作されていることを願うが、大丈夫だろうかセブン・アークス。