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新春アニメレビュー第1弾は、パチスロの萌えキャラRioをアニメ化した「Rio RainbowGate!」。
パチンコ、パチスロの液晶演出はゲームメーカーが制作していることがほとんで、こちらも例に漏れずテクモ（合併後はコーエーテクモゲームス）によるもの。制作会社は黒子に徹して表面に出る事はないのだが、珍しい例だと思う。
余談だがサミーがセガを買収したのは、液晶演出部門のグループ化を狙ったという要素もある。

さて、能書きはこのくらいにして第1話を振り返ってみる。
まずはカジノを舞台にしたディーラーの成長物語かと思ったが、異能のディーラーに戦いを挑むゲストキャラとのポーカーバトルだった。これが毎回繰り返されるわけでもないだろうが、公式サイトが伝える世界観によると「美少女ディーラー、リオ・ロリンズは偉大なディーラーである母に近づく為、伝説のカード『ゲート』の収集に挑戦する」らしい。13枚のゲートというからバトルごとに毎話1枚と思うけれども、そうでもないようだ。




リオに変身バンクが用意されていたり、使い魔というか淫獣みたいなのがヒロインにいたりと魔法少女モノのエッセンスを取り入れていたりする。
カジノオーナーの趣味でリオがコスプレを強要されたり、萌えアニメとしての要素は欠かしていない。でも漫画やラノベ原作のアニメと違って、キャラのいじり方というか視点がグラビア誌や青年誌っぽい印象をうけるのは、パチスロというユーザーターゲットが異なる出自のせいだろうか。



ポーカーバトルの心象風景やバトルアクションなどは悪くもないと思うが、肝心のカジノの風景にゴージャスさが欠けている。外の世界との対比するシーンがないためか、日常から非日常の世界へ飛び込んだ高揚感が足りない。強いて言えば第1話のナビゲート役になったミントに外の世界とのギャップを伝えて欲しかったように思うが、お金持ちのお嬢様の立場ではそれも無理かもしれない。
アバンからAパートでの導入役としてのミントの動きは良かったと思う。




キャラクターもメイン格のキャラ修は良いけれど、サブは良くなくモブは悪い。第1話からあまり良くない印象だが、この先大丈夫だろうか。XEBECというよりもファンタジアが制作したような印象を受けてしまう。
ゲームの心理演出は似通ってくるのだろうが、「咲-saki-」に似ているのはサンジゲンが3Dワークスを手がけているからかもしれない。舞台設定は豪華なのに、演出と映像からそれを感じられないあたりは「君が主で執事が俺で」にも似た感じを受ける。いずれもポニキャン、ランティスのコンビなのは偶然か。
第1話で感じたチープさを払拭してくれるような、先への期待が高まるような次回以降のエピソードに期待したい。



みらくる☆ちゃんす (アニメ『Rio -Rainbow Gate!-』ED主題歌)