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別れと再会の最終話。
ロッテと直哉の最後の遊園地デートも、お互いに決定的なセリフを口にすることもなく別れを惜しむ事となった。恋愛と言うにはロッテは幼すぎ、ロッテを恋の相手にというには直哉も腰が座っていない。何より気になるのは、この恋が進むと「親子丼」だということを直哉が自覚していないこと。メルチェリーダとの件も不透明なままでは直哉は善良な顔をしたジゴロのままだが、妖魔界基準では誰も気にしないのだろうか。

明日葉は自分の母親がメルチェリーダと知っているが、ロッテはそれを知らない。
その明日葉にしても複雑な生い立ちに悩むでもなく、明るい側面しか見せてくれないけれども、なにか物足りない。細かな点について原作はもっと先の話になるのだろうか。
イングリッドの発明で妖魔界とテレビ電話が開通し、世界樹の扉の開閉も容易になった。
ロッテと直哉を隔てる大きな障害がなくなったことで、物語の有り様も変わってくるに違いない。




人間が妖魔界に行く一種の召喚系の「非日常の中の日常」を描いてきたのだが、落ちモノ系に見られる人間界での「日常の中の非日常」を描く設定も容易になってくるだろう。ただ、後者はラブコメに多く見られる設定でコンペティターも多いから得策ではないかもしれない。テレビシリーズ第2期にも無理なくつなげられるエンディングだったが、機会があれば良いと願う。