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妖狐×僕SS 第11話「陽炎」

最終話直前に御狐神の生い立ちを回想するのも興醒めかなと思ったら、なんのなんの。
モノローグと静かな劇伴で構成しながらも、何が彼をこのようにさせているのか圧倒的な構成力で引っ張ってきて、最後は凜々蝶との新たな絆へと昇華したスタッフの力量に感心する。
この1話でも短編として見せるだけの質と量があり、もちろんシリーズ中の1話としても絶妙のタイミングでリリースした。バランスの良さは津田尚克監督によるものでもあるだろうし、一本調子になりがちな回想ドラマに視聴者を引き込んでいく絵の多彩さは、吉田泰三コンテによるところも大きいはずだ。

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結局知ってみれば凜々蝶と御狐神は似た者同士。
偽りの偶像をイメージして凜々蝶の文通に付きあうことで、彼自身持ち得なかった人としての感情の機微が形成されていった御狐神。
見知らぬ少女と文通し、過去を悔い改め更生していく囚人の人生ドラマになぞらえることもできそうだ。主の命令ながら、御狐神自身が凜々蝶を騙そうとしていたのではなかったことには安堵する。彼が身近の女性たちの心と体を次々に利用し乗り換えていったのは、彼に究極の野望があったわけではなく、閉塞した現状からその身を開放したいためだけだった。

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そんな彼でも凜々蝶を別格視したのは、もちろん主の許婚でもあり、手紙から溢れる人格と現実に見せた虚勢の反面、細く壊れそうな後ろ姿のギャップに当惑したからだ。
そして凜々蝶があまりにも隙だらけに見え、心を絡めとり利用しようとさえ思わなかったのだろう。彼の心の揺れは彼自身も感じる感情となり溢れていく。
文通相手としての偶像を持つことによって、彼は人になれたのだろう。

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凜々蝶が可愛ければいいだけの作品かなと当初思っていたが、彼女を取り巻く人々と出来事の構成に惹きこまれてきた。
これが始まりの物語の起点となるのか、ドラマの終わりの幕開けとなるのか、どちらにでも転びそうな最終回を迎えるのだが、この丁寧な心象描写のドラマが終わってしまうのは惜しい。最後に凜々蝶は御狐神との約束、コーヒーを振る舞うことが出来るのだろうか?

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