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今回の校内マラソンを舞台にした勝負は六畳間の覇権を賭けたゲームの延長。そう思わずに見ると学園アニメの一コマ、イベント回に見える。
主要人物は目的は異なるものの、その実現の橋頭堡として主人公の六畳間を争うことは共通している。個々の背景を詳しく明かしてはいないけれど、結局はヒロインたちが仲良くなってハーレム形成エンドになりそうだ。

部活対抗校内マラソンへの参加や準備、そして本番を通してヒロインたちのキャラも徐々に立ってきた。編み物研究会会長の晴海は六畳間の争奪戦とは一線を引いた、主人公にしてみると憧れの存在ポジションだろう。イベントを通して、主人公よりも晴海の方が惚れるパターンにも見える。マラソン中にリタイアを覚悟したゆりかににとっては女神様みたいな存在でもあり、コスプレ少女とか偽魔法少女としか見られていなかった彼女が本当に魔法を発動させた姿を見ることができる（もっとも作中では誰も気がついていないが）。
あくまでも残念なポジションに居ることが重要なのだろう、今のところは。




声優陣は新人が多いけれども、ゆりか役は下手なのか上手いのかわからないが合っているように思うし、早苗役は一昔前の平野綾のような作ったようなアニメ声に聞こえる気もするなど判断に迷うけれども、これはこれであっているのだろう。早見沙織や高本めぐみの定番の芝居を聞くと安心できるから、全体のバランスは悪くもない。
一種の能力者たちの集団を束ねることになる主人公が、この先どっちの方向に活路を見出すのか、しばらく様子を見ることにしよう。