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この作品がオリジナルであり、タカヒロの企画・原案と聞いた当初は警戒感を持っていた。正直なところ彼のゲームシナリオやそのアニメ化作品を面白いと感じたことがなく、本作もスルーしようと思っていたのだが、岸監督ｘ上江洲シリーズ構成がどのように料理するのか興味もあり、取り急ぎ視聴してみた。

「勇者部」の4人はある目的を持って集められ、その理由は4人の中の一人で部長であり先輩である犬吠埼風が知っている。運命に選ばれたことによって彼女たちは理不尽な戦いに巻き込まれることになるのだが、その運命に対する心構えと対応の違いにキャラクターの特徴が現れている。主人公の結城友奈はポジティブだけれども深い疑いは抱かないタイプ。風の妹の樹はシスコン気味か姉の言うことに盲目的に従いそう。
東郷美森は思い切るまでには慎重だが、変身して武器を持った途端に前のめりになるトリガーハッピー的な危うい存在。
黄色の姉に死亡フラグがてっているような気もするし、その妹が先に逝くような気もしてならない。最後は友奈と美森の親友同士で雌雄を決する結末かと妄想してみる。まどか☆マギカのオマージュだとするならばだけど。





現在2クール目放送中の「アカメが斬る!」は東宝だが、こちらはポニーキャニオン。タカヒロシナリオの美少女ゲームのアニメ化には熱心だった。
この作品はエロ無しだろうけれども一見した印象は、「魔法少女まどか☆マギカ」のような異空間にエヴァンゲリオンの使徒のような敵を用意し、電撃の企画したオリジナルアニメ「ビビッドレッド・オペレーション」のような戦士を用意するという、イイトコどりというか折衷案というのか新鮮味はないし、類似作へのリスペクトも無いだろう。
岸監督も上江洲氏も「萌え」は苦手なわけではないだろうが、その手の作品を手がけてこなかっただけに、スタジオ五組の従来作品のような美少女図鑑にならないことは想像できる。タカヒロのギャグとシリアスが空回りしないことを願う。