シリーズも中盤以降になってから花火の存在感が薄れてきて、茜先生がメインヒロインだっけ?と思ってしまう展開になってきた。でもそれはそれで間違っているわけでもなく、クズたちの群像劇を描くなかで彼女のユニークさが際立っているからであろう。全ての女性が彼女と同じでないはずであることは、花火もモカも茜とは一線を画すためにもがいているのを見ているとわかる。
花火だって茜のデッドコピーになる可能性は常に描かれており、茜の個性のみが彼女をそんなクズにしているわけではない。茜の中に潜んでいる彼女の「少女」が彼女の「オンナ」とせめぎ合っていることを彼女は知らない。
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