言葉と世界の間で揺れ動く誠の前に、刹那の淡い想いが絡まりあってきて、誤解のため四角関係に持ち込まれそうな、相変わらず居心地の悪い構成だ。これは誠と自分を置き換えて修羅場の恐怖に怯えているからでもある。前話のラストを引き継いで一気に修羅場に持ち込むことは無く、思ったよりは平坦な話数だったが、揺りもどしが怖い。
今回も言葉に対する刹那の理不尽にも見える疎外が目立つ。しかしフランス行きの伏線が明らかにされたし、入学式で泣いてる刹那を誠が励ました事がきっかけで、今の刹那がある事も過去回想で明らかになった。
誠に「(世界と言葉の)どっちが好きなの」と踏み絵を踏ませておいて、悪意なき偽善者キャラ。
良くも悪くも刹那のお当番回的な構成。
そんな中でも誠のふらつき加減は変わらず。
言葉も何か誤解したか、それとも悟ったか、誠が世界に惹かれたのは「カラダ」だと。
一緒にいて楽な、言い換えるとハードルの低い世界に誠が引かれたのは仕方がない。ならば絶対に負けない持ち物を生かさない手はないと。今までは奥手で誠を拒んだのがいけないのだとでも言うように、待ち伏せの電車で密着して上乳見せ攻撃の肉弾戦。
本当に誠のレベルで勝負するのなら、これしかないかも。
更にしたたかに「触りたいですか?そのうち直に触らせてあげます」「今度、心がいない時に…」
カメラワークもエロ視点で動き、言葉も誠にしがみつきながら、合わせた太腿をすり合わせるエロゲ的な演出。
刹那も隠した恋心をすり替えて「これは私だけの想い出」などと、寝ている誠にキスする軽はずみさ。そこを言葉に見られると言う、多分人生最大の失態。
日頃は委員長然として、また世界の友達だと半分隠れ蓑にして言葉を誠から遠ざけた刹那は、この一瞬の出来事で言葉の不信を買い、大波乱が起こるだろう。
引きこもった世界も、刹那に言われて誠が家に訪ねたのを、簡単に部屋に上げる決まりの悪さ。
世界の悩みなど知らぬ誠は、当然のように世界に致す覚悟だが、この男、下半身だけに人格を持っている。
もうここまで来ると、3人とも利己的な打算を隠して表面を取り繕うビッチ状態。
言葉はある意味純粋なのだが、クラスのイジメ、世界と刹那と壁にぶつかって黒化間近か。
純粋な反面、抜けていそうだから、家に誠を誘って肉弾攻撃で篭絡しようとしたところを、心ちゃんに見つかってしまうオチなんてのもありかも。
学祭自体は、着ぐるみマヨちゃん大量発生と集団メイドの絶対領域攻撃のインパクトしか記憶に無いが、他には一人だけで受付を任された言葉に乙女達が何か仕掛けるのかと思ったが特に無し。
作られた休憩室はカップルが利用する事だけはわかったが、隠しカメラの件とか含めて次回に何か事件でもあるのか。
何よりも、後夜祭のフォークダンスの相手に誰を選ぶのか、誠。
脚本は名田ユタカ、「うたわれるもの」でも脚本をやっていた。
絵コンテは、毎度の量産コンテマンこでらかつゆき。演出は吉田俊司。
グレンラガン第11話でグロス請けしていた、動画工房の制作。



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