登場キャラ数を絞って、政さんと明乃の隠された兄妹話を持ってきた。
学校でのシーンは多いが、クラスメイトの多くは登場せず兄妹二人を軸に構成している。
そんな中でも、なぜか空気読まずに登場する委員長と、兄妹生き別れの原因を作った張本人豪三郎の掻き回し加減が良い味を出している。
キャラをふんだんに使った普段のギャグコメディも良いが、今回の主役の政さんにはこのくらいの渋さが似合っている。アバンから渋く「今日の政さん」で幕開け。受けを狙ったかと思ったが、今回の本編の流れを整えるのには良い演出だろう。
以前から「スナック明乃」に政さんが通っていたのも、ママさんが美人と言うのもあるだろうが、記憶に無いままに「明乃」の名に惹かれていたのかとも想像させる演出。
燦との立ち会いの一件で、その太刀筋が自分の不知火流と同じだと見切った明乃。
その燦に剣を教えたのが政さんだと聞きつけ、同じ不知火流の使い手であった消息不明の兄の手がかりを尋ねる。しかし政さんには、組に来る以前の記憶が無い…
あらすじ書いても、本当にささやかな話。
それを1話の尺に過不足なく膨らませる監督以下、スタッフは良い仕事をしている。
Aパートは政さんの記憶喪失の犯人、豪三郎が永澄相手に(同時に視聴者に)過去の経緯を説明。
祭りの夜、訪れた人魚試験官を酔っ払って殴り倒し、記憶喪失にさせた豪三郎。
そのまま隠し通し、組の若頭までになったのが政さん。
Aパートは比較的シリアスに話を進めて、次はBパート。
そのBパートはいつもの調子に戻って「禁断の愛」二本立てにドタバタギャグのあとに落とす。
明乃の持つ不知火の剣に、記憶を揺さぶられる政さん。胸を熱くして明乃との禁断の愛(教師と生徒)
そして「特殊性癖の持ち主」永澄の政さんへの禁断の愛(男同士)に委員長の妄想を絡ます。
永澄の「政さん、あなたはどうして政さんなの!?」は、放送中の「ロミオ×ジュリエット」でロミオ役が同じ中の人(水島大宙)だからこそのネタだろう。
「いやぁ、らめぇぇぇ」の「みさくら語」は再登場だが、アドリブだったのかな。
うっすらと記憶が戻ってきた政さんは、このまま組に留まる決意。
倒れた拍子に明乃は4歳児に記憶が退行。
喜多村英梨も若いけれど幅広い演技。他作品での菊地真とか森山素直などボーイッシュな役も多いから、可愛い系は苦手かと思ったがそんな事も無いようだ。
秋番「こどものじかん」のりん役に期待しておこう。
その幼女明乃から「もじゃもじゃはあっちに行け」と嫌われて、政さん灰になる…
特殊性癖を燦に言い訳する永澄と、Cパートでは永澄攻略の鍵はアフロヘアだと思い込む委員長。
本線は1本なのに、オチは何箇所も仕掛けて凝った構成。オチに絡ませる事により、サブキャラも単なるモブキャラにならずに、話中での活躍が生きてくる。


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