アンドバリの指輪で魔法をかけられた水源の水で、トリステイン軍兵士が反乱。それに乗じたアルビオン軍の前にシティ・オブ・サウスゴータを放棄しするトリステイン軍。
空中浮揚大陸アルビオンの軍港ロサイスまで追い詰められ、水際のトリステイン軍のしんがりをマザリーニ枢機卿に依頼されたルイズと、それを知った才人から最終回が始まる。
皆を守りたいと言うルイズ、言いかけたままだがルイズを守りたい才人は分かり合ったようで、実はすれ違ったまま。ルイズのきかん気を知る才人の計略でワインでの水杯の提案が、ルイズのツンデレ告白で二人だけの結婚式へ。
抱き合う二人とか細かな演出は良く出来ている。
シエスタからもらった眠り薬をルイズのワインに…
教会でのジュリオのからみが少し薄かったかな。神官として結婚式に立ち合わせても悪くは無いポジションなのだが、眠るルイズを預けるくらいであっさりと描いてきた。
7万対1をBパートの一部だけで描くのには、尺が足りない。
戦闘シーンは頑張っているが、戦いは嫌いだと言いながら守る者のために大軍に向かう才人の葛藤と、それを受けるデルフリンガーの心理描写が描き足りないし、少しセンチメンタルに偏った感じがある。
才人が一人で向かったことを知ったルイズの慟哭や、才人を救うために渡したポーションが死地に向かわせたと知るシエスタの驚愕などポイントは押さえている。
トリステインに戻ったルイズの失意の日々は、あまり深く描く尺もないし、最終回とあってサブキャラがからんで尺を取るから、余韻はあまり無い。
原作だと7万対1のあとに、エルフのテファ(ティファニア)に助けられた才人の話と、アンリエッタの命令で才人を探し当てたアニエスの話があるのだが、第2期を締めないといけないのでテファ(クレジットでは妖精となっている)の「ありえないくらい大きい胸」をネタして落とした程度。
やっぱりドタバタで落としたか…
テファ役に能登麻美子。最終回に唐突に登場するキャスティングで「Fate/stay night」を思い出させる。
第2期は急遽決まった感じもあり、製作スタッフも交替した。
J.C.STAFF の制作は悪くないと思うが、アニエスを前面に出した中盤のシリーズ構成には問題がある。
彼女の葛藤も救済されていないし、コルベールも殺してしまった。
エレオノールとカトレアの姉妹もジュリオも賑やかし程度で、新キャラが動いていない。そして尺を取られてキュルケやタバサ他のキャラが埋没してしまった。
第1期だって手放しで褒める出来ではなかったけれど、ルイズのキャラが立っていたから、それだけで強烈な作品だった。
原作は充分あるから、企画と体制を整備して第3期の制作に当たっていただきたいと思う。


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COMMENT
無題
ルイズ様のご主人様っぷりも1話の一晩中の責め苦くらいしかありませんでしたし、やっぱ第三期に期待するしかないですね。
しかし色んな所で原作を端折った展開をいかに原作に近付けるのか。矛盾が出る脚本も止む無しって考えなのかなあ。
次期を期待しつつトラックバックさせていただきます。
Re:無題
ルイズ様のツンもデレも中途半端だった気もします。学園モノとしても戦闘モノとしても中途半端。
原作と同じにする必要はないですけれども、超える覚悟で作らないとなあ。
作品への愛が足りないと思う…
3期は、あればいいですね位に思っておきます。
P.S.新発売のツンデレワンセグテレビのCVは釘宮理恵みたいです。早くカーナビ出さないだろうか。
http://www.akibaos.com/?p=2188
http://www.akibablog.net/archives/2007/09/tundere-segnity-070930.html