最終話のシナリオよりも何よりも、アンチスパイラル最終戦の作画の凄まじい質・量に圧倒される。
これ、制作陣は倒れるんではないか。しかしシリーズの仕上げに向けた気合は確かに受け取った。
記事を書き始めていまガイナックス制作ブログを見ると、本当に背水の陣での最終話納品。
ロージェノムの最後はすしお氏の原画のようだが、動画状態に近く原画を描き終えたらしい。
戦闘シーンは、もうこれ以上語ることもない。見たままが全て。
元々は螺旋族であったアンチスパイラルは「螺旋の欲望と進化が宇宙を滅ぼす」と閉じた宇宙の支配者=神となることを選択した。そんな宇宙に風穴を開け膨張宇宙を目指すのがシモンのドリル。
そして進化とは死者を蘇らせることでもなく、世界を支配し後進の道を閉ざすことでもないというシモンの生き方を示して幕を引いた。シモンのコアドリルはギミーの手に、政府の仕事はロシウの腕に任された。
ロージェノムもアンチスパイラルのビッグバンエネルギーを量子化し、ギガドリルにエネルギー変換してシモンに渡した。王ではなく一人の戦士として散っていった。
シモンとニアの結婚式に、実体化の力を失って消えてゆくニアの演出は儚くも美しかったが、もう少しシモンに救いがあっても良いかな。
エピローグでCパートを入れることは予想されたが、正直なところ無い方が良かったろう。
第1話を見た時の感想記事で「まあ、そう言いながら何度と無く彼らに裏切られた事は忘れないが」と書いた。ガイナックス作品は最後まで安心できない。
やはりCパートの20年後は蛇足。メインキャラのその後の姿は、それまでの生き方をリニアに延長したものであり、リーロンの変わらなさも含めて驚きもない。
20年後の主役たち(ナキムとか)にフォーカスを絞って、簡潔に描いて欲しかった。
しかし「まほろまてぃっく」第2期のような軽い絶望を感じさせるエンドでなかったのは幸い。
もちろんシリーズ全体を通しては今年一・二を争う秀作であり、ガイナックスらしさは充分に感じることが出来た。このCパートもひっくるめて、彼ららしいと言えばらしい。
彼らの次作を期待したい。


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