幼馴染ヒロインに対しアゲインストの風が吹き始めた「ダ・カーポII」第10話。
多少積極性に欠けるだけで別に小恋に落ち度などないが、やはり「ダ・カーポ」シリーズの本家は朝倉姉妹が担うのかと思うとお約束通りで残念でもある。
義之はヘタレのそぶりすら見せないものの、ご都合主義といわれればそれまで。
指切りで約束していたのに、音姫が倒れたことを聞きつけ小恋との自由見学をすっぽかして一人で帰ってしまうわけだが、所詮は幼いころの音姫との指切りの約束を優先させた結果。
学園での美夏ロボット疑惑騒動も、由夢が安易に電話してくるから義之は舞い上がって判断を失ってる節もある。旅行前にさくらが義之につけたネックレスの役目は何だったのだろう?すぐ帰るおまじない?
私生活は朝倉姉妹、学園で美夏にまつわる水越先生やさくらとの関係、真相を何も話していない義之を取り囲む鉄壁のギルドに小恋は入れない。これでは影が重なるどころか、光のさす方向すらお互いに違う。
ここまで引っ張っておいて、結局は魔法使い一家の「ダ・カーポ」なんだなと思わざるを得ない。
音姫の部屋の作りに見覚えがあるが、純一が使っていた部屋と同じか?
委員長のロボット嫌いの真相が水越先生から明かされたが、メイドロボットのμの開発者が彼女の父。ロボット排斥運動の矛先が開発者に向いて自殺、それでロボットを逆恨みしていると。
委員長の個人的な恨みはともかく、作品の時代設定がロボットを憎む風潮にあることが説明不足のため、学園内での美夏に対する悪意の質がわかりにくいのは残念。
また、自分の行動の結果とはいえ義之の美夏に対する正義感も視聴者にとってはわかりにくい。作品中の小恋にしてみると、なお不可解な行動に見えることだろう。
シリーズ冒頭いきなりの告白で小恋ルートが展開されてきたが、情報統制の効果なのかシリーズ全体像が読めないまま。美夏のロボット騒動と絡めて小恋ルートをアンハッピー若しくは「俺たちの戦いはこれからだ」的に終わらせて、第2期で音姫や由夢シナリオを展開するのではないだろうか。残り3話までたどり着いての、この不自然な展開には団長の言うサプライズとやらを考えずにいられない。
第1話の感想で「シリーズ中の当て馬だろうな」との予想が、ここまで来ると的中して欲しくない気がしてきた。健気な小恋に情が移ったこともある。
第9話に引き続き、脚本:鈴木雅詞、絵コンテ:小林智樹のコンビ、今回の演出は守田芸成で、第4話と同じくアークスクリエイトのグロス回。
第9話で誤っていた岡嶋妙のクレジットは、正しくなっていた。



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