深読みや裏読みする視聴者の裏を狙って、いや裏の裏だから表側にストレートに回答を投げ出してきた「Myself;Yourself」の第10話。雑破業の脚本は一筋縄では行かないと感心するか、それとも視聴者がスレてしまっているか、いずれが正しいのだろうか。
王道ラブコメを標榜する割にはネタを仕込むのも忘れず、ビンタ一発不機嫌ヒロインやらフラグクラッシュヒロイン、そして姉弟相姦疑惑ヒロインまで登場させて各キャラのエピソードも賑やかに展開してきたが、シリーズ終盤を目前に怒涛の伏線回収が始まった。
今回は若月双子にフォーカスを当て、核心に触れる前のあらかたの伏線は浚ったようだ。佐菜や菜々香がメインの伏線は大詰めになってから回収だろう。
議員の後妻の座に潜り込んだ義母は嫌な女そのままだった。義理の娘に遠慮でもしていてぎこちないのかと思いきや、朱里の言う金目当てでセックスだけの女は実はもっと酷くて、ホストとホテルで浮気中。
実母の墓参帰りに修輔と朱里がラブホに行っていたとの目撃投書を学校に送ったのは、義母の意趣返しか誰かの入れ知恵と思うと辻褄は合う。「実は他に」と考えてしまうところなのだが、裏読みしない方が正解か?この投書事件の真相に雛子を絡めても面白いのだが、それは考えすぎか。
老人ホームの慰問。
苦手なりんごの皮むきで指を切った朱里の包丁と血を見たとたん、佐菜のトラウマが発動。
過去の事件はリスカなのだろうか。
なにやら表ヒロインになりきれないままのあさみ。
他人のフラグクラッシュどころではなく、今回は老人ホームの梶井婆さんに刺されることに。
双子丘の「姉が丘」の木に死んだ孫を生き返らせる願掛けをしたり、生贄にインコも猫も捧げて次は陣現の生贄が必要だと自ら告白しておいてから、一人になったあさみに斬りつけ流血の事態に。一命は取り留めるものの、終盤の展開が一層複雑になってきた。
近親相姦ラブホ疑惑、殺人未遂事件目撃と立て続けにショックを受けた朱里に、選挙前に世間体を気にする父親は、朱里のロンドン留学を急遽決定。これにも義母の思惑が絡んでいるか。それとも無関係か。
ショック続きの朱里と慰める修輔の関係は姉弟以上、まるで恋人同士に強い絆で描いている。これも前半の墓参からミサンガを贈りあい、手をつなぐことを躊躇するエピソードがあるから、一層引き立つ。この仲良さ故に誤解される面もあるのだろう。アニメでは禁忌は描かないにしても、このまま二人ベッドで体を重ねそうな雰囲気を描いている。それでもいいかなと思わせるほど、二人の設定と演出は決まっている。
このシーンは、子安武人と田村ゆかりの好演が光っている。
雛子ルートが潰れてから修輔はどう転ぶか思っていたが、朱里との近親相姦・駆け落ちフラグまで立ちそうな急展開。前話の観覧車のゴンドラで朱里の涙を見ていたあさみは、投書事件に無関係なのか?
双子丘の伝説が若月姉弟に災いを為すのか、まさか血まみれの展開は勘弁だが、駆け落ちっぽい次回予告の裏では回想シーンに死亡フラグが立っている。
今回は菜々香、麻緒衣は出番薄め。残りの尺を考えると麻緒衣ちゃんは前面に出てくることは無いだろう。
雛子もお当番回が終わったから、モブ的扱いで終盤迎えるか。
双子丘の伝説を絡ませながら次回で若月双子の伏線回収、その後2話で刃物トラウマの佐菜、炎トラウマの菜々香の空白を埋めて、青春群像劇が完結するのだろう。
製作側Pのマーベラスの伊藤誠氏、「School Days」に続き、先読みのしにくい作品を提供してくれた。
キャソン第2弾は12/7発売




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