結局これは一種の美夏エンドってことなんでしょうか。
いわゆるギャルゲー原作アニメの、どのヒロインを選ぶとか二人のどちらを選ぶなどの修羅場を避け、結ばれなかったヒロイン誰々派視聴者の非難を避けるのには最良の結果だろう。それがサプライズ。
もちろんこれは皮肉なので、誤解ないようにお断りしておく。
全員が不幸にならないエンドであるけれども、誰も幸せにならないエンドでもある。放送開始前に情報コントロールするほどのサプライズも無かった。
委員長の弟救護事件以来、急にシンパの増えた生徒たちの反対・授業ボイコットにもかかわらず、自ら退学を受け入れた美夏。その美夏のために出来る事を考え、たった一人を送り出す卒業式の企画。そこからエンディングの軽音部のバンド演奏・白河ななかのキャラソン「桜笑み君想う」のつながりはスムーズ。
島沢ノリコのキャラクターデザインにfeel.の制作は最後まで安定していた。
やはりギャルゲ原作アニメだとfeel.かZEXCSの制作が手堅い。
さて、上で誰も幸せにならないと書いたが、美夏は幸せではなかったかと思う向きもあるだろうが、根っこのところでは何も問題が解決していない。
ロボットと人間の関係については、義之たちと学園の一部に理解が進んだものの、再び美夏をスリープさせない世界になっているわけではない。その意味では美夏のシナリオはプロローグを終えただけ。
小恋に至っては、別れの後だと言うのにお互いに何も無かったかのよう。義之は何も感じていないようにも見える。女の子からの告白は、とりあえず断らない、この年代の男子特有の習性を持った主人公だった。
非道やヘタレ主人公に仕立てなかった分、小恋の側をマッチポンプ・自爆ヒロインにするしかなかったのだろう。美夏というロボッ娘にかまう主人公を描くためには、これ以上小恋のキャラは立てられず。
白河ななかは失恋エンドを入れてきたから、僅かだが救済もあるものの、朝倉姉妹は完全に賑やかしのサブキャラ。
D.C.S.Sの轍を踏まないように構成したのだろうが、キャラの魅力と世界観を引き出せなかった。角を矯めて牛を殺す結果は残念だが、懲りずに何度も繰り返す事自体がダ・カーポの世界だと思えば納得も出来る。
予定通りか?
「D.C.II S.S. ~ダ・カーポII セカンドシーズン~」公式サイトがオープンした。
またまた小恋を当て馬にして、今度は朝倉姉妹エンドなど無様な真似はしない事を祈りたい。
第一期で朝倉姉妹のキャラソンを出していないのは、第二期は彼女たちがメインだと暗示している。




COMMENT
やっぱり当て馬?
よりを戻さないまま終わるという可能性も考えていましたが
「何事も無かったかのよう」というのはまったくの想定外でした。
気まずくなって思わず避けてしまうというお約束の展開もなくて
ラストを待たずとも、途中の日常描写の場面に普通に居合わせてましたし。
私は恋愛作品でこんなにあっけらかんとした展開は見た事がありません…
でも結局は「当て馬」の一言で全てが説明ついちゃうのかなあ、と。
2期が控えているが故に、恋敵や悪人がいなかろうとも
何が何でも別れさせる必要があった、というのなら
途中の人物描写がどうこうと嘆くのはあまり意味のない事なのかもしれません。
2期に向けては、CLANNAD並みにとまでは言いませんが
もうちょっとキャラクターに覇気が出てこないものかと思います。
そういう意味では取りあえず朝倉姉妹をゲーム版のキャストに戻して欲しいんですけど
まあこれは100%ないでしょうね。
Re:やっぱり当て馬?
何も終わってないし、ひょっとしたら何も始まっていない第1期なのかもしれません。D.C.そのものが箱庭の閉じた世界で、アニメではキャラの面でもキャスト的にも堀江由衣&スタチャのスターシステムだと思っていますので、こんなものかもしれません。
>そういう意味では取りあえず朝倉姉妹をゲーム版のキャストに戻して欲しいんですけどまあこれは100%ないでしょうね。
ゲーム原作がスタチャの手にかかると、上述の理由で無いですね。残念ながら。
シリーズ構成とシナリオに見どころがあれば良いのですが、今回の出来は並。